不登校でいると、将来に対する不安が募る一方ですよね。
「将来はニートになるしかないんじゃないか」
「学校には行きたくないけど、行かないと将来なくなるのかな」
普通に生活したいだけなのに、それすら望んではいけないのか?と思う時もあるでしょう。
この記事では、不登校中に対策しておくことで、今学校に通っている人たちと、変わりない将来を歩む方法をお伝えしています。
このページの目次
1.不登校の将来は明るい。未来は変えられます!
結論からいうと、不登校歴があっても普通に仕事して生活するという未来は得られます。
とはいえ、あなたが不登校ということに対して、コンプレックスや劣等感をもっていると、変えられるものも変えられなくなるので、どのような考えをもって生きていけば普通の安定した将来を得られるのかについて説明します。
1-1.他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えることができる
まず、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉を大事にしてほしいです。
もしかしたら、「学校の先生に対応してもらえなかった」「あの子さえいなければ、普通に学校に通えたのに」「親が理解してくれない」そのような思いになることもあるでしょう。
あなたの言いたいことはもちろん分かりますし、あなた自身には何の落ち度もありません。
しかし、どんなに望んでも他人を変えることはできないのです。
だから、「〇〇さんのせいで」「〇〇さんが対応してくれないから」と他人が変わることに期待しても、未来を変えることはできません。
でも、あなた自身は、あなたの気持ち次第で変わることができます。
そしてあなた自身が変われば、未来を変えることもできます。
1-2.自分の考え方を変えると未来が変わる
他人を変えることは難しくても、あなた自身が考え方を変えることで、自然と周りが変わっていきます。
マザー・テレサが残した有名は言葉があります。
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
いきなり言われても難しいかもしれませんが、小さな受け止め方から変えてみましょう。
友達からLINEの返事が遅い時に、「嫌われたのかもしれない」と思ってしまうところを、「忙しいのかな?」と思うようにするのです。
嫌われたかも?と思った時ほど、相手に変に気を使ってしまったり、余計なLINEをしてしまったりして、本当は嫌われてなかったのに、後からの行動によって気まずくなることがありますよね。
そこを「忙しいのかな〜」と気長に待てると、その後も気楽にやりとりができ、お互いにストレスなく付き合うことができます。
ちょっとした自分の受け止め方、考え方次第で、その後の未来は大きく変わるのです。
そのため、色々な出来事に対して、ポジティブに受け止めるよう意識してみましょう。
1-2.学生時代の過ごし方は大人になってからは関係ない
実は、学生時代の過ごし方と大人になってからの生活はあまり関係ありません。
もちろん学生時代に優秀だった子が、そのままエリートコースに進んでいくことはあります。
でも、学生時代に優秀だった子が大手企業に就職したものの、ブラック企業、パワハラによって退職することもあります。
逆に、学生時代に勉強が全くできなかった子が、自分で会社を立ち上げて成功しているケースも少なくありません。
筆者の周りでも、世間でいわれる「成功」を手にした人をみると、学生時代の成績や生活態度はほとんど関係ないです。
2.不登校だった子どもが将来困る具体的なケース
不登校歴があることで将来が暗くなるというわけではありません。
しかし、これから話す内容は対策しておかないと、将来困る可能性があります。
2-1.読み書き・計算ができない
生活する上で必要な漢字、英語の読み書きや、買い物する上で必要な計算はできるようになりましょう。
仕事中に基本的な漢字が読めないと、あなた自身が苦労しますし、みじめな思いをすることもあります。
また、言葉の読み書きができないと仕事だけではなく、生活する上でも色々なリスクを伴うようになります。
以前、「同意書」の漢字が読めず、また「同意書」の意味が分からないというお客様に出会いました。
その時は「同意書」の意味とサービス内容を説明し、サインをいただいたのですが、大人になると様々な場面で契約書にサインする場面があります。
その際に、契約書に書かれている意味が理解できないと、悪い大人に騙される可能性もあるので、生活で困らないだけの読み書きや計算はできるようになっておきましょう。
2-2.朝起きれない、体力がもたない
朝起きれない、体力がない場合は、できる仕事が限られてきます。
特に朝起きれない、遅刻してしまうという場合は、上司からも厳しく叱られますし、繰り返すと職場の人たちからも信用を失い、結果的に働き続けることが難しくなります。
そのため、少しずつでいいので、朝起きる練習をしたり、体力をつけるために軽い運動をしたりしていきましょう。
2-3.最終学歴
今は「学歴は不要」と言われることがありますが、それでも最終学歴は武器になりますし、高校卒業資格はとっておくことを推奨しています。
就職の際、会社が提示する最終学歴がないと、スタート地点に立つことすらできません。
将来「こういう仕事がしたい」「この資格をとりたい」と思ったとしても、その資格や仕事獲得の条件が「高校卒業資格」であることも少なくありません。
もし、今の時点で高校に行くつもりがなかったとしても、いつか夢が出てきた時のために高校卒業資格はとっておきましょう。
2-4.社会のマナーが分からない
社会人マナーが分からないことで、就職先で苦労する可能性はあります。
ただ、正直なところ不登校歴の有無に関係なく、社会人マナーがない新入社員は多いです。
これは、社会人歴がないのですから、ある意味仕方ないことであり、これから学んでいけばいいことでもあります。
挨拶をしっかりし、敬語を使い、笑顔で対応できたら100点!
もちろん、働く中でマナーについて色々と指導を受けることもあると思いますが、それは不登校だったからとかではなく、社会人になりたての人なら誰でも通る道と思っておいて良いでしょう。
2-5.人とのコミュニケーションが苦手
人とのコミュニケーションが苦手な場合、その苦手意識によって苦労する場合があります。
「人が苦手」という感覚は、実は自分がどこのコミュニティに入るかでも変わるものです。
今の学校で馴染めていないから、「人が苦手」と思っているかもしれませんが、場所が変われば「楽しい」と思えることもあります。
そのため、あまり苦手意識をもたないことが、自分の入り口を広げることに繋がりますし、実際に入ってみると楽しいと思えることもあるでしょう。
「コミュニケーションが苦手」ということ自体で苦労するというよりは、「自分はコミュニケーションが苦手」という苦手意識によって自分の門戸を狭めて苦労する場合もあるので、気楽に構えてみましょう。
それでも「人が苦手」という場合は、人と関わらない仕事は沢山あるので、そういう職業を探すといいです。
3.不登校の子どもが将来のために今からやっておくべき対策
将来困らないために、不登校中からできる対策について紹介します。
3-1.勉強はしておいて損はない
勉強はしておいて損はないです。
学歴もあって損はないです。
不登校歴があったけど、大学進学したり、公務員になったりしている人の共通点として、不登校中も勉強はしていたというものがあります。
今は、なりたいものが見つかっていなくても、いつ夢に出会えるか分かりません。
「大学受験したい」「資格取りたい」と思った時に、基礎的な学力があればすぐにスタートすることができます。
自分の将来の可能性を広げるためにも、勉強はしておきましょう。
3-2.生活リズムを整える練習をする
生活リズムを整える練習はしておきましょう。
仕事が決まってすぐに、生活リズムを変えるというのは簡単ではありません。
またずっと家にいた場合、外に出て1日デスクワークをするだけでも、かなり疲れると思います。
そのため、不登校中も生活リズムは整えるようにして、散歩をしたり運動したりしておきましょう。
3-3.バイトをしたり、趣味のサークルなどに参加する
バイトをしたり、趣味のサークルなどに参加したりして、コミュニケーションに慣れてみましょう。
とくにバイトだと、就職する時の練習にもなりますし、社会人マナーを学ぶこともできます。
また同世代の子もいるバイト先だと、友達もできて生活にハリが生まれる可能性もあります。
将来のためはもちろんですが、今の生活の充実にも繋がりますよ。
4-3.高校卒業資格だけはとっておくこと推奨
先ほども出てきましたが、高校卒業資格だけは取得しておきましょう。
高校の偏差値や通信制、定時制などは関係ありません。
社会にでた時は、「高校卒業資格の有無」が重要になります。
また大学受験をする場合も、偏差値の高い高校に行っていないと大学受験できない訳ではありません。
偏差値の高い進学校の場合、推薦入試があったり、受験対策をしてもらえるというメリットがありますが、進学校じゃないと大学受験できないわけではなく、一般入試に関しては全員が同じ条件のもと受験します。
大事なのは「高校卒業資格がある」ということなので、とりあえず高校卒業資格はとっておきましょう。
4.将来のためにも不登校から抜け出したいという場合
不登校歴自体が将来不利になるわけではないという話をしましたが、それでも、不登校から抜け出したいという場合は、以下のことをしていきましょう。
もしあなたが学校に行きたいという気持ちがあるなら、行った方がいいと思っています。
4-1.親に転校の相談をしてみよう
もし、今の学校に馴染めなかったり、いじめに遭ったりしたことが原因で不登校になったのなら、親に転校の相談をしてみましょう。
校区外の学校に通うこともできますし、親御さんの都合がつくなら引っ越すのも良いでしょう。
私が中学3年生の時、隣の学校から一人の女の子が転入してきました。
隣の学校ということもあり、「前の学校でいじめにあって引っ越してきた」という噂は流れてきました。
でも、私の通っていた中学校の子たちは、その噂を聞いても誰も気にすることはなく、その子はクラスの子たちの中に馴染んで卒業することができました。
場所を変えることで、人は変わることができます。
そのため、親に転校や引っ越しの相談をしてみるのも良いでしょう。
4-2.フリースクールに通う
フリースクールに通うことで、出席扱いになるのをご存知ですか?
もし、学校には通いたいけど、いきなり学校に行く勇気はないという場合は、フルースクールに通いながら身体を慣らしていくと良いでしょう。
5.不登校でも安心して!将来必要な力を育てていこう
不登校だからといって、将来が暗いなんてことはありません。
普通に仕事をして、普通に生活することが可能です。
ただ、そのためには不登校中に社会で必要は力を育てておく必要があります。
ゆっくりでいいので、1つ1つ社会で活かせる力を身につけていきましょう。
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