「僕、学校でいじめられているんだ。ねえお母さん、僕どうしたらいいんだろう」と言ってきました。あなたはすぐに学校に相談しました。それから1週間経ちました。しかし息子のいじめは一向に収まる気配はありません。

学校に問い合わせてみるも、「調査したがそのようないじめは見つからない」の一点張りです。必ずいじめがあるにもかかわらず、学校はそれを絶対に認めようとしません。学校以外のどこに相談すればよいかわからず途方に暮れている間にもいじめは続き、自分の子供を守ってあげることができない不甲斐なさにひどく動揺してしまうことでしょう。

今回は、学校に相談しても「いじめはない!」などときちんと対応してもらえないと不満を抱えているあなたのために、学校が対応せざるを得ない状況を作り出す方法をご紹介します!



なぜ学校はいじめ相談に対応しないのか

学校がいじめに対応しない理由は実に様々です。担任の先生においては、実際問題いじめ解決に費やす時間がなかったり、単純に仕事が増えることを嫌って「いじめは無い!」の一点張りをしたりします。

一方で、担任の先生がやる気に満ち溢れて、きちんと解決しようと校長先生に相談してくれることもあります。しかし、校長先生においては学校や自分の評判、昇進に関わる評価ばかりを気にして、きちんと対応しないことがあります。

他にも、そもそもいじめを解決する必要性やメリットを感じていない(見いだせていない)学校が多いのです。または、特定の先生をいじめ解決の責任者に任命するのは気がひけるなどの内部的な感情論もあります。これらの学校側の身勝手な理由から、隠蔽体質の学校がなくならないのが現実です。

親が強く頑なな気持ちを持つ

中には私が知っている学校のように、学校が隠蔽体質の場合もあります。そのような場合でも決して諦めないでください。まずは親御さん、あなた自身の気持ちが大切です。「学校がダメと言っても絶対に解決してやる!」くらいの心持ちでいなければなりません。

時には周りから変な目で見られるかもしれません。もしかすると、学校からさえもモンスターペアレントと言われるかもしれません。何かをしようとする時に少なからず嫌がる人はあなたの周りにいます。しかし、あなたの子供をいじめから助けたいのであれば、そのくらいのことは我慢しなければなりません。あなたのお子様はあなた以上に苦しんでいます。あなたのお子様を救える人はあなたしかいません。

いじめ解決のために宣言をする

強い気持ちを持つためには、あなたの気持ちを何か目に見える形にしておくことが得策です。例えばトイレやキッチンの壁に「私は必ずいじめを解決します!」などと宣言した紙を貼っておくことも一つの方法です。

人間の脳は1日に10万回の試行を繰り返すと言われています。脳の「思考」をもとに「感情」が起きます。そしてその「感情」をもとに「行動」するようになります。あなたの宣言を日頃から目にする場所に貼ることによって、人間の脳は何度もその宣言を認識します。10万回の思考の中で、それを「思考」する回数が増えれば増えるほど、行動に移しやすくなります。これを「引き寄せの法則」と言います。

いじめの事実関係を知る

あなたの心持ちは今まで以上に素晴らしいものとなっています。これからいじめ解決を目指していきましょう。あなたはもうすでに学校にいじめについて相談したはずです。しかし学校が対応してくれなかったので、この記事を読んでいるのではないでしょうか?

学校が対応しない理由はもうすでに述べたように様々です。しかし、学校が対応してくれないと文句を言う前に、これだけはしておかなければなりません。事実関係の把握です。

ポイント
誰がいじめているのか?
いじめの発端は?
本当にいじめている子だけが悪いのか?

いじめの主犯は誰か?

この3つのポイントの中の一つ、「誰がいじめているのか?」という問いに対しての答えが「先生」であれば当然のことながら学校は隠蔽します。このように先生がいじめているという事例は少なくありません。

例えば、私がよく知っているD学校にはこのような慣習があります。毎年の生徒会長を先生たちが選出するのです。ほとんどの学校では、生徒の投票によって生徒会長が選出されるにもかかわらず、D学校ではこれが行われないのです。D学校では先生たちの「生徒会長を誰にするか会議」で選出されるのです。なぜこのような習慣ができたかというと、先生の指示に従う良い子を生徒会長にさせたいという学校側の思惑です。このような先生にとって良い子は、学校側からすると楽で仕事が増えないのです。(新しいことをしようとすると仕事が増えるのは当然です)

もしも先生たちが嫌っていたり、少しでも新しいことを取り入れたりしようとする生徒会長候補が出てこようものなら、先生総出で潰しにかかります。どのように潰すかというと、各授業で「B君はこんなことも あんなこともする悪いやつだ。絶対に投票するなよ」と言います。そして挙げ句の果てには、開票作業の時に先生も入り、得票数を操作して先生のお気に入りの生徒が当選するようにします。

このような事例は非常に極端かもしれません。しかし、私が知っている学校のうち少なくとも3校は程度の差はあれこのような事例が存在します。

また一般的な事例であれば、いじめている主犯は生徒です。主犯が生徒であるにもかかわらずいじめが解決しないのは原因があります。この生徒が異常に先生に気に入られていたり、その子のご両親がモンスターペアレンツだったりするので、それらが原因でなかなか注意できないということもあります。

誰にいじめられているのか?ということを紐解くと、いじめが解決しない原因も自ずと見つかります。

いじめの発端は何か?

いじめられるには理由があります。何かが発端でいじめられるようになります。その発端、いじめの根源を見つけることで、今後スムーズにいじめを解決することが可能になります。

例えば考えたくはないですが、あなたの子供が先に暴力を振るうことが原因でのいじめかもしれません。「まさかそんなことはない!」と考えるかもしれませんが、そのような事例もあります。この場合、まずはあなたのお子様から改善する必要があります。

語弊がないように言いますが、決してあなたのお子様が発端でいじめられていると言いたいわけではありません。ただ一つの例として、あなたが思ってもみないところにいじめの原因があることもあるということです。

いじめの手掛かりはないか?

いじめの発端を見つける必要があるとはいえど、子供の世界に入り込むことは容易ではありません。そこで私がお勧めしている方法は「会話」です。あなたのお子様のお友達との会話の中で、あなたのお子様が学校でどのように振舞っているのか?どのような行動を取っているのか?ということを読み取ります。お友達が家に遊びに来た時、朝挨拶をする時、もしくは学校行事など会話をする場面はあなたの周りにたくさんこぼれ落ちています。

しかし、子供から情報を集めるという行為は一筋縄ではいきません。子供は他人の親御さんの前で、その親御さんの子供がいじめられているなどとは一切口にしません。子供たちから情報を聞き出すには、継続的に様々な角度から質問をするしかありません。

当然、その子たちと接触する場に顔を出さなければなりませんし、相当な覚悟と根気が必要です。また聞き出す力も問われます。一般の人にとって、「聞き出す」と言う行為は不可能と言ってもおかしくないレベルです。なぜならあなたはあなたの周りの子供たちから、あなたの子供からの信頼と同じくらい信頼されているわけではありません。大人でさえ信頼していない人には重要な話はしないのが常です。それは子供にとっても同じことです。信頼していない大人に、大切な事実は言いません。「聞き出す」にはこの信頼関係をどこまで築き上げることができるかが、どれだけの情報を得ることができるかを左右します。

しかし実は、この信頼関係を築き上げる前にある方法で事実関係を確認できます。それが「探偵のいじめ調査」です。探偵がいじめ現場まで尾行し、誰がどのようにいじめているのか?また時には、いじめの発端まで突き止めることができる場合もあります。「百聞は一見にしかず」という言葉の通り、いじめ現場を直接見ること、それが一番早く事実関係を把握できる場所です。

いじめの証拠を集める

あなたはどのように学校に相談しましたか?電話、メール、口頭、様々な方法があります。また伝え方も十人十色です。

一般的な伝え方としては

「学校で子供がいじめられているようなので、解決していただけませんか?」という内容でお願いするでしょう。しかしここには大きな欠点があります。それは証拠です。本当にいじめがあるのかどうか、学校は分かりません。分からないものには手を出さないことが学校の鉄則です。(古い考え方の学校によくある傾向です)

「いじめの実在が不明」が理由でいじめ解決に身を乗り出さないのであれば、「いじめの実在が明快」にすれば良いのです。それは日々の苦悩を綴った日記、おごらされた時のレシート、実際にいじめられている時のビデオや録音です。これらを提出してからいじめ解決をお願いすると、多くの場合受け入れてもらいやすくなります。

一般的な証拠

証拠を集めるといじめ解決のお願いを受け入れてもらいやすくなると書きました。しかし全てが全て受け入れてもらえるわけではありません。仮にいじめの件で裁判になった際に、あなたが集めた証拠全てが全て立証の根拠や証拠となるわけではありません。

特にいじめの裁判では民事、刑事どちらにもかけることが可能です。刑事裁判の場合ですと、証拠の集め方や証拠そのものに関して厳格な法律があります。それに従って証拠集めをしなければなりません。個人でも集めることは可能ですが、相当な勉強の上で集めた方が得策と言えます。

これは民事、刑事に限った話ではありませんが、証拠自体が不鮮明な場合は証拠として扱うことはできません。例えばあなたのお子様にICレコーダーを持たせて、いじめ現場の音声を録音して証拠にしようとします。その際に録音した内容が

「痛いー、痛いー、

ボンッ(殴る音)

ヤメローー」

という場合がほとんどです。しかしこれでは証拠として扱える可能性が低いです。多くの場合、この録音を相手に聞かせて、その横でお子様が「この時は〇〇くんが××して〜」と話します。しかしこれは憶測でしかありません。もしかするとお子様が違うことを話しているという可能性もあります。それでは確実な証拠として扱うことはできません。

一般的に探偵はICレコーダーを使って捜査すると言われていますが、探偵は過去のノウハウの元、様々な使い方を知っているので証拠として扱えるレベルの音声を録音することが可能なのです。

音声録音の際の注意点

ではどのようにして、いじめの録音を証拠として扱えるようにするのでしょうか?基本的に先ほどお話ししたように、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」この4つの内容を録音内容から読み取れるようにしています。

〇〇くん、痛いよ、やめて」

「〇〇くん、こんな学校の裏殴らないで!」

この黄色のラインを引いた部分は、初めのセリフに追加した言葉です。人の名前が入っているので、誰が殴ったのかわかります。「学校の裏」と言っているので、場所もわかります。「殴らないで」と言っているので、どのような行為が行われているかもわかります。

これはテクニックの一部ですが、録音と言えどやり方があります。探偵の場合はこれらのテクニックを先に子供に教えます。そして実践してもらうので証拠として扱えるレベルになります。これらのテクニックを知らずに証拠を集めるのも良いですが、時間も労力もかかります。またそれだけできちんと証拠として扱ってもらえるかどうかもわかりません。ですので私は証拠集めで音声を使う場合は、音声での証拠集めにきちんと対応した専門家を紹介するようにしています。

いじめ解決の要望書を提出する

あなたはどのようにして学校にいじめを相談しましたか?多くの場合電話や口頭など、証拠に残らずその場限りの手段になっています。だからこそ学校はいじめ問題を職員全員で共有したり、解決に向かおうとしたりしないのです。

いじめ問題など、何かを相談する際は必ず文面で提出することが鉄則です。文面で相談することにより、証拠が残ります。証拠として残るということは、中途半端な対応をすると学校側が批判されるので、本気で取り組むことが多いです。それだけではなく、何が問題なのかという本質も捉えることができるようになり、よりスムーズに解決することが多いです。

いじめ問題を相談する際に作る文章を「要望書」と言います。文章の構成は以下の写真の通りです。これらに沿ってあなたの現状を書いていきます。

いじめから子供を守ろうネットワーク

またこの要望書だけでは学校が対応しない場合もあります。その場合に備えて、「校長が◯月◯日までにあなたに対して返答をすること」という署名欄や文章を付け加えます。そうすることで、責任の所在が明確になります。責任の所在が明確になることで責任感も出て、一つの仕事として捉えてもらいやすくなります。それだけではなく、この要望書に対する返答を確実にもらうことができます。もし期日までに準備されていない場合は催促することも可能です。

それでも対応してもらえないなら外部機関に相談する

学校でのいじめ問題はどこに相談するのが最適なのでしょうか?初めにまず学校には相談したが、その後はどのようにすれば良いのか分からず、途方に暮れているのではないでしょうか?

1.教育機関

学校に相談しても一向に改善の兆しが見えないようであれば、教育委員会などの学校を総括している場所に相談するべきでしょう。また教育委員会だけでなく、子供ホットラインなど各都道府県のいじめ相談電話に電話をすることも有効です。この相談電話で具体的な学校名を挙げると、教育委員会などを通じて学校に警告の通知が送られます。

意外かもしれませんが、他にも市議会議員さんやそれに近い人に話をするということも一つの方法です。市議会議員さんはあなたが思っている以上に権力がありますので、学校や教育委員会もその人の指示に従うという場合が多いです。

2.マスコミ

教育委員会などの市区町村の機関まで相談すると多くの場合改善されます。しかし改善するかどうかは各学校次第なので、改善されないこともあります。その場合は最終手段として「マスコミ」を使います。

マスコミはテレビ、インターネット、新聞、雑誌など様々ですが、その中でも特に新聞社に相談するべきです。新聞社は他のどのようなメディアよりも信憑性が高く、一度記事にされるとインターネットのニュース記事にもなります。そのような点で信憑性、拡散性ともに兼ね備えているので、新聞社をお勧めします。

新聞社でいじめを取り上げると、たとえ地元の小さな新聞記事でも世間では大きな事件となります。そして世間の目を気にする学校はすぐに改善をし始めます。マスコミの力はあなたが思っている以上に巨大です。ただマスコミまで相談しなくても改善してくれる学校であってほしいです。

3.自身でネットに投稿

最近ではインターネットが発達してきたので、あなた自身が発信者になることも容易になってきています。例えばYoutubeは誰でも動画のアプロードができますし、Twitterであればさらにシンプルで簡単です。このようなサービスを使って、いじめられている動画を公開すれば、多くの人の反響を得ることが可能となります。

ただ多くの人に顔を見られるので、動画上に書いていなくてもすぐに名前、学校、住所、電話番号くらいは見つけ出されます。そして「大丈夫ですか?」などといった善意の電話やメールがひっきりなしに来ることでしょう。それを覚悟してでも後悔したい場合には使える方法です。

まとめ

いじめがあるにもかかわらず、改善してくれない学校はとても腹立たしいものです。しかし、改善させるように働きかけることはあなたでもできます。少しの工夫であなたのお子様が救われるかもしれません。学校に負けず、あなただけの道を突き進んでください!