子供がいじめを受けていて、学校や先生、行政の相談窓口に相談したが、何も解決しないと悩んでいませんか?
私自身、様々ないじめを受けたことはもちろんのこと、数多くのいじめ現場に立ち会う中で、いじめを受ける子供にはある1つの共通点があることに気がついたのです。
それが、「自己肯定感の低さ」です。しかし幸運なことに、いじめの原因が自己肯定感にあるのであれば、自己肯定感を高めることができれば、いじめは解決するのです。
今回はどのようにして自己肯定感を高め、いじめを解決するのかについてお伝えします。
このページの目次
1.いじめられやすい子供は自己肯定感が低い
冒頭でお伝えした通り、いじめられやすい子供には自己肯定感が低いという特徴があります。一言に自己肯定感が低いと言っても、なかなかイメージがつきにくいと思います。
ここではいくつか自己肯定感が低いがゆえにいじめに繋がってしまう具体的な例を取り上げています。
1-1.自分に自信を持っていない
私自身、中学生時代にいじめを受けていましたし、過去にも数々のいじめを受けているお子様を見てきました。そのほとんどの子供は自分に自信を持つことができていません。
例えば、このような場合は自信を持つことができていないと言えるでしょう。
- 常に無口で、誰とも話したがらない
- 自分の意見をはっきり口にせず、周りの意見に流されてしまう
- 他人のことを常に気にしてしまう
このような行動を常日頃から取っていると、雰囲気が暗い人だとしていじめの対象になってしまいます。
一方で、自信を持っている子供達は周りの子供たちをよく笑かし、人前に出て堂々としています。話す時も授業で発表する時も遊ぶ時も、常に自信に満ち溢れた顔をしています。このように表情と表現豊かな子供たちは、いじめの対象になりません。
いじめられない子供になるためには、必ずしもユーモアがあり、リーダーシップを取ることができる子供になる必要はありません。しかし、周りに流されずに、「私は私である」と自信を持って発言したり行動したりすることができるようになる必要があります。
1-2.言い返せない子供はいじめられる
そもそもなぜ、いじめを受けてしまうのでしょうか?
暴言や暴力を振われた時に「やめて!」や「いやだ!」ということを言えないことでさらにいじめがエスカレートしていきます。
いじめの加害者は、いじめられる子が何も言い返したり反抗したりしてこないからこそ、より過激ないじめに走ってしまう傾向があります。そのため、いじめられた時に「やめろよ!」や「いい加減にして!」などと言えるようになると、いじめはそれ以上エスカレートしにくくなります。
2.3ヶ月間で自己肯定感を高めていじめ解決
いじめを解決するためには、子供の自己肯定感を高める必要があります。3ヶ月はあくまで目安ではありますが、3ヶ月あれば十分、子供の自己肯定感を高めることは可能です。
ここでは、どのようにして子供の自己肯定感を高めていくかについてお伝えします。
2-1.できていることを認めて自己肯定感を上げる
一般的に、あなたはできていないことに着目してしまう傾向があります。
- テストの点数が悪かった
- いじめられて、「嫌だ」と言えなかった
- 運動音痴で、運動は苦手なんだ
このように苦手なところやコンプレックスに感じていることに意識がいってしまうことは仕方がないことです。しかし、このようなネガティブな部分にばかり考えてしまうと、自然に自己「否定」となり、自己肯定感を下げてしまうことになってしまいます。
そこで、まずはどのようなことができているか?ということを子供自身はもちろんのこと、親であるあなたも認識する必要があります。
例えばいじめを受けて、「嫌だ」と言うことができなかったとしても、少なくとも言おうとした勇気は褒め称えるべきです。また、勉強はできなくても、ゲームが得意であればそれはそれで良いことです。
教育上、良いや悪いという意見は多々あるとは思いますが、まずは「何ができているのか?」ということを考えることが非常に重要です。これにより、「私はできる人間なんだ」ということを子供自身、感じることができるようになります。
親子で、子供の得意なこと、できることを探してみる
2-2.1日の振り返りをして自己肯定感アップ
いじめを今受けている子供であれば、1日というものはあなたが想像している以上に憂鬱なものでしょう。学校に行けばいじめを受け、塾に行ってもいじめられるという状態では、「毎日悪いことばかり」と思ってしまいます。
しかし、悪いことばかりだと考えていては、ネガティブ思考となり、自己肯定感を下げてしまいます。そこで、寝る前に1分だけで構いません。
「今日、良いことってあったかな?」
と子供自身に考えてもらうようにしてください。この問いの答えは非常にささいなことで構いません。
- 友達が挨拶をしてくれた
- 授業で発表できた
- いつもより、単語テストの点数が高かった
このような日常の中にある小さな幸せに気づくことができるようになると、「私はできる人である」や「いつもより楽しい」と思うことができるようになります。その結果、自己肯定感を上げることができるようになるのです。
寝る前の1分間、子供に「今日あった良いこと」を考えてもらうようにする
3.子供の自己肯定感を上げるために親ができること
いじめを解決するためには、何度もお伝えしている通り、自己肯定感を上げることが非常に重要です。子供の自己肯定感の上げ方は先ほどお伝えした通り、
- すでにできていることを考えること
- 1日の振り返りをすること
の2つです。これは子供自身が行うべきことですが、親であるあなたも子供の自己肯定感を上げるためにできることは数多くあります。
今回はその中でも、効果的なものをお伝えします。
3-1.感謝を伝えて自己肯定感を上げる
子供ができる自己肯定感の高め方の中で、「できることを褒める」というものがありました。しかし、今までできなかったことにのみ目を向けてきた子供にとって、できたこと、もしくはできることを探すのは至難の業です。
そこで、親であるあなた自身がささいなことでも「〇〇をしてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えることで、「僕/私は〇〇ができるんだ」という気づきにつながります。
さらに、周りの人から感謝されることは承認されることでもあるため、自己肯定感の向上につながります。
小さなことでも具体的に感謝の言葉を伝える
3-2.ネガティブ発言をしないことがいじめ解決に
私がよくいじめを受けているお子様をお持ちの親御様と話していて気がかりなことは、会話の内容が非常にネガティブ思考であるということです。
「うちの子は××ができなくて〜」
「息子/娘は何もできないんです」
とよく言われます。親御様がそのような発言をしていると、その場の雰囲気は必然的にネガティブな方向に向いてしまいます。そして結果的に、お子様の発言や思考もネガティブになってしまうのです。
すると、自己肯定感が低いことが原因でさらにいじめのターゲットにされたり、エスカレートしたりしてしまうのです。
そこで親御様が
「うちの子供は〇〇ができるんです〜」
「いつもありがとうって伝えるようにしているんです」
という風に、日常生活の中で常にポジティブに考えることができるようになると子供の思考はみるみるうちに変わります。
例えば今日、雨が降っていたとします。ネガティブ思考だと「今日は雨だ。傘を持っていかないといけないから最悪だ」という考え方になります。一方でポジティブ思考の場合、「今日は雨で家にいることになりそうだから、家の掃除ができる!」となります。
聞いていて全く印象が違うと思います。まさにこれが私がポジティブ発言にこだわる理由です。
親御様の発言がポジティブ思考になれば、必ずお子様の考え方や言動もポジティブ思考になり、結果として家でも学校でも明るい人になります。
いじめっ子たちは暗い人をターゲットにしているので、明るくなったあなたのお子様はいじめのターゲットから徐々に外されていくのです。
4.自己肯定感を高めていじめを解決する方法とは
このように子供の自己肯定感を高めることで、いじめは解決します。そのためには、子供自身の物事の考え方を変えること、そして親であるあなた自身の発言内容を見直すことが非常に重要です。
あなたの発言を見直すことは少し日頃から気をつけていればできることでうs。しかし子供に対して、「考え方を改めてほしい」、「こういう考え方をしてみてほしい」と伝えることは非常に難しいこととお察しします。
当サイトではそのようなあなたのために、あなたのお子様の自己肯定感を上げるサポートを行っています。また、自己肯定感を高める目的はいじめを解決するためであることを忘れてはなりません。
自己肯定感を高めることはもちろんのこと、いじめを解決できるようにサポートもしています。どのようなサポートを受けることができるのかについてこちらで説明していますので、一度ご覧いただければと思います。