子供が学校で「〇〇菌」と呼ばれて、クラス中からいじめを受けている時にどのように対処すれば良いか悩んでいることでしょう。

ほとんどの場合、クラス全体からいじめを受けているため、いわゆる集団いじめの状態になっています。ばい菌扱いのいじめの場合は、クラス全体に先生から指導したり、ばい菌扱いされている根本的な原因を突き止めて改善することで、すぐにいじめがなくなるようになります。

今回はどのようにして、ばい菌扱いされないようにするかについてお話ししていきます。

1.ばい菌扱いのいじめはすぐになくなる

そもそもばい菌扱いをされるいじめはあそびの一種だと思われているため、すぐになくなる傾向にあります。1ヶ月も2ヶ月も同じように「〇〇くんの菌〜」などと他の子供たちにつけて遊び回り続けることは不可能に近いでしょう。すぐに飽きてしまいます。

最初にばい菌回しのいじめが見つかってから、1~2週間は様子を見ることをおすすめします。大抵の場合、子供たちはすぐに飽きて、他の子をターゲットにし始めるからです。

(ここではいじめをなくすことではなく、いかにいじめられないようにするかに重点を置いている点をご了承ください)

しかし、上記の期間を経てもばい菌回しのいじめがなくならない場合は、いじめ解決に乗り出す必要があるでしょう。その場合は次にお伝えする項目を徹底的に実践していただく必要があります。

2.先生にばい菌回しのいじめについて相談する

2-1.対処は早ければ早いほど良い

1~2週間経っても全くいじめがなくなる傾向にないのであれば、それは遊びではなく「いじめ」だと断定して良いでしょう。いじめは期間が長くなればなるほど、ばい菌回しからさらに内容がエスカレートしていくようになります。

ですから、ばい菌回しのいじめを受けている段階で先生が、いじめを根絶できるように指導する必要があります。

2-2.個別に注意してはいけない

これは先生の考え方にもよりますが、ばい菌回しはクラス全体で行われていることがほとんどです。もちろん、ばい菌回しを始める主犯格はいますが、その人だけに注意しては効果がありません。

クラス全体がいじめを容認していることそのものがおかしいのですから、クラス全体がいじめに対して批判的な立場を取ることができるようになる必要があります。

そこで、クラス全体として「ばい菌回しは良いことなのかどうか」という議論をする場を設けてもらうようにお願いしましょう。ばい菌扱いされた人の立場をクラス全体で考えることで、良くない行いであることを認識することができるようになります。

さらに、個別ではなくクラス全体でこのような指導を受けた学級の方が、個別に注意するよりもばい菌回しのいじめが再発する可能性が下がります。ですから担任の先生には、ばい菌扱いをするいじめについてクラス全体で議論する場を設けてもらうようにお願いするようにしましょう。

3.ばい菌回しのいじめの原因を改善する

3-1.ばい菌回しが起こる原因とは

そもそもばい菌回しが起こる原因として、他の人と少し違う特技を持っていたり、行動をしたりしていることが多いです。

例えば、正義感が強くて、少しでもルール違反をしている人を見かけると注意してし場の空気を乱してしまったり、鼻くそを人前でほじってしまったりするということがあります。また特技という観点で行くと、他の子供たちよりも頭が良いという理由や、掛け算の九九を誰よりも早く覚えることができる一方で、「お前、まだ覚えられないの?」などと挑発的な発言をしてしまうことも理由に挙げられます。

これらの行動が他の子供達の癪に触ってしまい、結果的にばい菌回しのいじめを受けることになってしまいます。

3-2.いじめの原因をなくす

ばい菌回しを受けるいじめの原因がもし分かっているのであれば、先生に頼ることに加えて、その原因を直すということも視野に入れる必要があります。もし今回、いじめがなくなったとしてもどこかのタイミングで再度いじめを受ける可能性があるためです。

先ほどの例で取り上げた、鼻くそをほじるという行為は「人前でほじるのではなくて、せめてトイレの個室など人目につかない場所でやるようにしようね」などということをお子様に伝える必要があります。

他人をバカにするような発言をする場合は、日頃の生活の中でのお子様の発言をきちんと聞いて、少しでも直した方が良い場合は、きちんと矯正するようにしましょう。

このようにすることで、現在起こっているばい菌回しのいじめだけではなく、今後のいじめも回避できるようになります。

4.まとめ

ばい菌扱いをされるいじめを子供が受けた場合は、まず1~2週間で収まらないか様子を見てみるようにしましょう。この期間で収まらなかった場合は、先生に相談をして、クラス全体で「ばい菌回しをすることは良いことか?」ということについて議論する場を設けてもらいます。

その一方で、ばい菌回しをされる原因が分かるのであれば今後のいじめの可能性を下げるためにも、その原因を直すようにしましょう。

これら3つのステップを踏むことで、すぐにばい菌回しのいじめはなくなるようになります。まずは様子を見ることから始めてみましょう。