子供が突然、「学校に行きたくない」と言い出して困り果てているのではないでしょうか?ここ最近、ニュースになっているいじめが原因なのではないか?と心配になっているのではないでしょうか?

今回は、いじめが原因で不登校になっているのかどうかの判断、そしてどのようにして子供に接するべきなのかについてお伝えしていきます。

1.不登校はいじめが原因となっているのか?

そもそも不登校になっている、もしくはなりかけている原因はいじめなのでしょうか?いじめが原因での不登校かどうかを見分けたり、対応したりする注意点についてお伝えします。

1-1.子供からいじめについて話さない

私自身、いじめを受けていた立場でしたのでよく分かりますが、子供は自らいじめを受けていることを親に伝えることはありません。

子供は親に心配をかけたくないと思っています。すでに不登校になっているのであれば、それだけで親に心配や迷惑をかけていると、あなたが想像している以上に思っています。

ですから基本的に子供から親にいじめを受けていることが原因で不登校になっているとは言われません。おそらく、子供からは「いじめなんてないよ」と言われることでしょう。しかしそれを鵜呑みにしてはなりません。

いじめが原因ではないと言われても、その言葉の通りいじめとは無縁と考えないようにしましょう。いじめが原因で不登校になっているという可能性を前提に、慎重に子供と接していく必要があります。

どのように接するかについてはこの後説明していますので、参考にしていただければと思います。

1-2.子供からいじめが原因で不登校と言われる場合

不登校の原因がいじめであるということを子供から伝えられた場合は、非常に深刻な状態であるということを認識してください。先ほどお伝えした通り、いじめられているということは子供から直接言いません。

しかし、親に心配をかけてでもいじめについて相談するということは、深刻な状況だからという理由のほかならないのです。ですから、子供から相談を受けた場合は非常に深刻に受け止める必要があります。

2.いじめが原因の不登校は悪いことなのか?

いじめを受けている、受けているかどうか未確定のどちらの状況であっても、不登校という状態は、身の安全を確保している状況です。

仮にいじめが原因の場合、いじめを受けている状況は身の危険を感じている状況です。この場からいち早く逃げる選択肢として、「学校に行かない」いわゆる不登校になるという選択をしたのです。

いじめを受けた経験のない方からすると、不登校になる理由が分からず、学校に早く復帰してほしいと願うとは思いますが、まずは危険な状態から避難している状況であり、全く悪い状態ではないということをご理解ください。

ただ、ずっと避難生活を続けていても事態は好転しません。より良い未来を切り開くためには、親御様のサポートが必要です。ここから先は、どのようなサポートが不登校になったお子様に必要なのかについてお伝えしていきます。

3.不登校になった子供の考えを理解する

3-1.子供の考えを理解する重要性

まずはなぜ不登校になったのか、今後どのようなことを考えているのか、学校に行かずに空いた時間はどのようなことをしたいのか?ということについて子供の考えを聞く必要があります。

子供が不登校になったのだから、親はこうするべきであるというべき論は残念ながら存在しません。

親の考えを主軸に動くのではなく、子供がどのように考えているのかということを理解した上で、子供の考えを主軸にして今後サポートしていく必要があります。

このように、子供の意見を聞くことは非常に重要ですが、その聞き方にも子供の意見を最大限に引き出すコツがあります。

3-2.子供の話を否定せずに聞く

不登校になった子供は、精神状態が非常に不安定です。また、いじめという戦場から戻ってきたばかりのため、信用できる存在が皆無に等しい状態です。

ですから、まず親御様であるあなた自身が、信頼される人になる必要があります。

そのためには、子供の話を全力で聞くという行為が非常に重要です。よくあるケースとして、子供がせっかくいじめが原因で不登校になってしまったという話をしてくれた時に、「他にはないの?」、「なんで言い返さなかったの?」などと責め立てたり、怒ったりしてしまうことがあります。

先ほどお伝えした通り、子供がいじめについて話すということは相当な勇気のいる行動です。それにも関わらず、「話してくれてありがとう」と認められないということは、最大の味方である親にさえも心を閉ざしてしまいます。

ですから、否定せずに「そういうことがあったんだね。話してくれてありがとう」とありのままを認めてあげてください。思ったよりも良い情報がないと思ってしまうかもしれません。しかし、子供が一言だけでも親に事情を話してくれただけでも大きな前進です。

今後のために、まずは信頼関係を築くことができる話の聞き方を心がけましょう。

4.不登校の避難所として安心できる場所を提供する

4-1.家を安心できる場所にする

現在、子供にとって不登校ということで、学校という戦場から避難している状態です。いつでも戻ることができる家と家族という存在は、心を支えるために必要不可欠な存在です。

ですから家と家族を、どのようなことがあっても否定されない、どのようなことでも相談できる場所として創り上げる必要があるのです。

4-2.安心できる環境の創り方

どのようにすれば、家や家族が安心できる場所となるのでしょうか?

答えは会話に隠されています。何を話しても否定されないことは当然のことです。さらには、「〇〇をやりたい!」と言われた時に、きちんと応援できるようにすることが大切です。

よくある話では、子供から「将来、宇宙飛行士になりたい!」と言われた時に、「そんなのは難しいんだからやめておきなさい」と親が言ってしまうことです。これでは応援とは言えませんし、否定してしまっています。

応援するのであれば、「どうすれば宇宙飛行士になれるのか?」ということを一緒になって考えるのです。もちろん答えを渡してはいけません。あくまで子供が主体となって答えややり方を考えることが重要です。

このように、否定せずに応援する、一緒に何かを成し遂げようとするという考え方や行動が子供からの信頼につながるのです。

4-3.不登校になって空いた時間の活用

不登校になると学校に行く必要がありません。他の子供たちが学校に行っている時間に、何をすれば良いのでしょうか?

答えは全て子供の中にあります。ゲームがしたければゲームをする。おしゃれなファッションを研究したいのであれば、研究させる。子供がやりたいということを親身になって聞いてあげて、それが実現できる環境を整えるのが親の役目です。

一度でも仕事や家事を全て手放して暇を持て余した経験のある方であれば分かりますが、暇ほど退屈なものはありません。その中で必死に考えて思いついたやりたいことは全力で取り組むようになります。

これが明るい将来を作るための土台となることを親はきちんと理解する必要があります。

4-4.親も共に不登校の時間を楽しむ

先ほどお伝えした「やりたいことに没頭させる環境を作る」という行為は、決して子供を手放しにしてくださいということではありません。

やりたいことを達成させるために、親であるあなたも子供と一緒になって楽しんでください。時間を共にしてください。

いじめという戦場から帰ってきた子供は自己肯定感が非常に低い状態です。その中で親からの愛情ほど強い薬はありません。

時間を共にし、共に目標を達成することで大きな信頼を子供から得ることができるようになり、さらには子供の本音もその中で聞くことができるようになります。

5.いじめによる不登校の子供の精神状態を安定させる

5-1.いじめにより子供の精神状態は乱れている

いじめを受けているということは、子供の精神は非常に緊張した状態になっています。たとえ、不登校になった状態であっても、不登校になってから2~3日は常に不安に思っています。

たとえば、いじめっ子たちは陰で悪口を言っているだろうと思ったり、不登校から復帰した時にどのようなことを言われるのだろうかと心配になったりします。

このように緊迫した状態の精神状態ですから、親としては、精神面のサポートを行う必要があります。

さらに言うと、適切な精神状態を安定させるサポートができれば、不登校にならずに学校を卒業することもできるのです。

5-2.いじめに対して客観的な見方をする

子供は共感をしてほしいと常々思っています。大人でも失敗してしまい、落ち込んだ時には誰かに話を聞いてもらいたいと思うものです。

ですから、冒頭にもお伝えした通り、否定せずにただただ話を聞いてあげるようにしてあげてください。

さらに、いじめっ子側のことを考えることで、冷静さを取り戻すようにすることも一つの手です。たとえば、「なんでいじめなんかするんだろうね?誰も得しないのに…」などといじめられる側の子供が「ほんと、それ!」と思うような質問をしてあげてください。

これにより、子供が共感することはもちろんのこと、いじめに対して冷静になり、「〇〇君のお父さんとお母さんの関係が悪いからなのかな」などと客観的な見方ができるようになります。

これにより、「いじめをしてしまう子もかわいそうだな」と思うようになり、大人な対応が子供でも取ることができるようになるのです。

すると、自然に自信が湧いてきて、学校に行ってやろうじゃないかとなることも少なくありません。

6.まとめ

今回はいじめが原因による不登校の子供にどのように接したら良いのかと言うことについてお伝えしました。不登校になることは決して悪いことではありません。

さらにはやりたいことを見つける良い機会にもなりますし、親であるあなたの対応次第では、学校に復帰すると言う選択肢も出てくるのです。

しかし最後に気をつけていただきたいことは、「あくまで子供が主体である」と言うことです。親が持って行きたい方向に子供を連れて行くのではなく、子供がやりたいことを自主性に任せてやらせることが重要です。

そして、話は否定せずに聞き、何かやるとなれば全力で応援し、一緒になって目標を達成しようとする行為そのものが子供からの信頼を得る方法なのです。

何か分からない事があればいつでも相談いただければと思います。誰よりも輝ける子供になれることを期待しています。