最近、数多くの方から心が苦しくなるようなお問い合わせをいただいております。中には何をこれからするべきかわかっている方もいれば、何をすれば良いかさえわからないという方もいます。私は様々なご相談にお答えする立場ですが、どのような相談でも返信する際には3つのポイントを抑えて返信するようにしています。

この3つのポイントとは

1.冷静になる

2.流れを把握する

3.何をしたいのか

ということです。これらが曖昧になっているが故に、多くの方が相談されてきていますので、今お子様のいじめで悩んでいるあなたはまず、この3つのポイントについて考えてみてください。



1.まずは冷静にいじめに対応する

1-1.冷静ではない状態とはどのような状態なのか

いじめられているとご相談される親御様の中で一番多いのは、子供からいじめを告白されどうして良いか分からず、インターネットで調べられて当サイトにご相談されるケースです。このようなケースでは、子供がいじめられているという事実に対して素直に目を向けれず、頭の中が真っ白になっている状態です。

そのような状態では、どのような投げかけをしてもなかなか腑に落ちないと思います。というのも、頭の中が混乱状態を通り越した状態で、何も考えることができません。そのような状態からまずは脱出する必要があります。冷静な状態になるためには2つの方法があります。

1-2.時間を置くことで冷静になる

1つ目は「時間をおいてみる」ということです。例えばお子様が高級なお皿を割ったとしましょう。もしも割ってしまったとしたら、あなたはおそらく子供を叱りつけるのではないでしょうか?

しかし1時間や2時間、もしかすると次の日になって考えてみると、子供は故意的に落としたわけではなく、あなたが置いていたカバンに引っかかって割ってしまったと気づくでしょう。すると、叱ってしまって申し訳ないという気持ちになるのではないでしょうか?

申し訳ないという気持ちにならなくとも、割った瞬間には「カバンが原因」や「故意的ではない」といった本質的なことには気づかなかったことでしょう。数時間経ってようやく、本質的なことに気づくことができるのです。

これは割った瞬間は「割った」という事実に対して頭が混乱し、怒りが最高潮に達することが原因です。日本アンガーマネジメント協会によると「人の怒りは6秒〜10秒しか続かない」という科学的根拠もあります。

この6〜10秒の間の混乱状態が、今のあなたのような子供にいじめを告白された後の混乱状態なのです。ですから、怒りがある混乱状態において適切な対処を施すことができないのは明白です。

まずは混乱状態から脱出するために1日か2日程度時間を空けてみましょう。

 1-3.他人に話すことで冷静になる

2つ目は「会話」がキーワードになります。あなたが子供の頃を思い出してみてください。「好きな人に告白された!」や「この子、好きなんだけど、どうしよう、、、?」などといったいわゆる恋バナをしたことがあると思います。

なぜわざわざ自ら自分の秘密を他人に公開するのでしょうか?

これはあなた自身が興奮していて、誰かに話したい!という思いが伴っているからなのです。そして友達に話すとキュンキュンした気持ちは収まります。そして冷静な状態に戻るのです。

これは他人に話すことであなたの脳が冷静になったということを顕著に表しています。

話す内容がいじめであるがゆえに、誰にでも相談することはできないと思いますが、あなたのパートナーであったり、ご両親にいじめについて話すことで、まずはあなたの感情を冷静にさせることができます。

2.いじめの本質や流れを理解する

2-1.なぜいじめの流れを把握する必要があるのか?

そもそもなぜいじめの流れについて理解しなければならないのでしょうか?冒頭でもお話ししたように、私のところには数多くのお問い合わせが届いています。その中には混乱した状態で、「子供からいじめを告白されました。どうしたら良いですか?」などといった何も現状がわからないような内容のものもあります。

そのような内容に対して、私は精一杯答えるようにはしていますが、やはりいじめの現状を憶測してお答えしなければなりません。しかし憶測の内容に対する回答と、しっかり現状を踏まえた回答とでは回答の質も的確さも全く違います。

これは私にご相談する場合に限らず、カウンセリングを受ける際にも、先生に相談する際にも重要なポイントです。第三者から的確なアドバイスをもらうためには、あなた自身がいじめの内容や流れ、本質を誰よりも理解して置かなければなりません。

2-2.いじめの流れを把握するには?

ここまでで、いじめの原因や流れを把握する重要性は理解したと思います。そこで次はいじめの本質を理解するというステップに進んでいきます。あなたのお子様からは「いじめられている」ということ以外にも内容をいくらかは聞いているはずです。

しかしあなたが冷静でないがゆえに、それらの事実をきちんと理解できていないということが往往にして起こります。ですからまずは、あなたが現在知っている事実を紙に書き出していきましょう。

・なぜいじめられているのか

・どのようないじめなのか

・誰にいじめられているのか

・どこでいじめられているのか

など基本的に5W1Hをしっかりつかむことができていれば十分です。これらを知っていれば、「あなたのお子様のいじめはどのようなものなのですか?」という質問に対して的確に答えることができるようになります。

たった5W1Hをあなた自身に落とし込むだけで、私からはもちろん、第三者からのアドバイスが的確明瞭なものに変化します。

3.これから何をしたいのか?

3-1.今後のイメージがないと、何もできない

様々なお問い合わせが私のところに来ていますが、「私は何をしたら良いのでしょうか?」という相談が多いように感じます。このようなこれからのことを聞かれても、私はあなたのお子様ではないですから、責任を持って答えることができません。

また「これからどうするか?」という1つの質問に対しても「いじめている相手を転校させたい」や「いじめをなくしたい」など様々な対応策が出てきます。あなたが何を求めているか分からないようでは、私がどう対応していけば良いかわかりません。

いじめられている相手を転校させたいのであれば、学校の先生や相手のご両親に対してアプローチしなくてはなりませんし、いじめをなくしたいのであればいじめている子供に対してカウンセリングなどの心のケアの面からアプローチしなくてはなりません。

ですから、あなたは「何がしたいのか?」「今の現状がどうなって欲しいのか」という点についてきちんと考えておく必要があります。

3-2.あなたの意見を持つためには?

これからどうしていきたいのか?というあなたの軸を持つためには「自分と向き合うこと」が大切です。

今の現状をステップ2のように紙に書き出してまずは整理をします。その上で子供を第一優先に、あなたのお子様がどうなっていてほしいのか?ということを紙に書き出します。

すると、今の現状と子供の将来像の間には空白ができます。その空白をどのように埋めるかが、あなたがどうしていきたいか?という本質です。

今の現状と将来のギャップを埋めるためには「子供が転校する」のか「いじめをやめさせる」のか、具体的な選択肢が出てきます。具体的な解決策でなくとも、あなたのお子様がどんな将来像であってほしいのか?という将来像を明確にしているだけでも、ご相談を承る私たちからすると、十分的確なアドバイスや今後の道を導き出すことができます。

4.まとめ

大切な子供いじめを告白されると、頭が混乱するのは当然のことです。誰でも混乱はしますが、混乱からうまく抜け出しお子様のことを第一に考え、的確な道を示すことがとても重要です。そのためにはあなたがまず、冷静に現状を把握し、今後どうありたいのか?ということを明確にし、自分自身でいつでも説明することができる状況でなければなりません。