不登校を理由に罪悪感を抱えていませんか?
「今日も学校へ行けなかった」
「親が悲しむかも」
そんな気持ちから、自分を責めてしまいますよね。
この記事では、不登校によって生じる憂うつ感や罪悪感を解消する方法や考え方を紹介しています。
どのようにして、楽しい生活を送れば良いのかについて参考にしてみてください。
このページの目次
1.不登校による罪悪感はどこからくるのか?
不登校だと、なぜ罪悪感がこみ上げてくるのでしょうか?
罪悪感の原因について深堀りしてみましょう。
1-1.ズルをしている気持ちになる
自分で自分自身に「ズルをしている」「ちゃんとできていない」と責めてしまうことで、罪悪感をもってしまうケースが多いです。
自分を責めてしまう時に思い出してほしいことは、不登校自体は何も悪いことではないということです。
誰かを傷つけたり、迷惑をかけたわけではありません。
また「小・中学校は義務教育なのに行けていない」と思ってしまいますが、義務教育の「義務」は子どもに課せられたものではなく、親が子どもに教育を受けさせる義務があるという意味です。
なので、あなた自身がやるべきことをやっていないわけではありません。
不登校は、単に学校に行っていないだけ。
不登校でも、将来社会で活躍する方法はたくさんありますし、今の経験が将来の糧になることもあります。
だから、自分を責めないでくださいね。
1-2.親を悲しませてしまう
自分が学校に行っていないことで、親が悲しむんじゃないかと罪悪感をもってしまう時もありますよね。
親自身も、色々な気持ちを抱えているため、もしかすると親に傷つくことを言われたこともあるかもしれません。
それにより、親に嫌われたらどうしようと思ってしまう時もあるし、親に嫌われたくないとの思いで「明日は行く」と言ったけど、結局行けなくて自分を責めてしまうというループになってしまう時もあることでしょう。
親御さんも人間なので、気分の変調があったり、親御さんなりに悩んだりしていることもあるかもしれません。
でも、そのことで自分を責める必要はありませんし、親御さんの発言をすべて真に受ける必要もありません。
親御さんが、不登校を理由にあなたを嫌うことはないので安心してください。
ただ、親として今の状況をどうしたらいいのか模索されているのだと思います。
あなたにとって傷つく発言も、親御さんなりに「こう言ったら学校に行ってくれるんじゃないか?」との思いで言ってることでしょう。
その発言で傷ついたのであれば、「それは言わないでほしい」と伝えたら良いのです。
親の気持ちと、あなたの気持ちは別物であり、親がどう考えるのかは、あなたの責任ではないので、切り離して考えるようにしましょう。
1-3.周りの目が気になる
誰かに直接言われたわけではなくても、誰かに「ずるい」と思われないかが気になる時もありますよね。
「学校に行けてないのに、テレビを楽しんでいいのだろうか」「学校に行けてないのに、外で遊んでいいのだろうか」が気になって、何をしても罪悪感が襲ってくる時もあるでしょう。
世の中には色々な人がいるので、すべての人に理解されるなんてことはありません。
でも、周りの人に理解してもらう理由もないのです。
まわりの人の目線が気になる時は、「その人に迷惑かけたかな?」と考えるようにしましょう。
迷惑かけた訳ではないなら、あなたが相手の視線を気にする必要はありません。
人生で「今」という瞬間は、もう二度と訪れません。
そのため、「今」の瞬間を大切に生きてください。
あなたも、今を楽しんでいいんですよ!
2.不登校の罪悪感から解放される方法
不登校中に憂うつ感に襲われる時や、罪悪感がこみ上げてくる時に、その気持を軽くする方法をお伝えします。
2-1.みんなが勉強している時間は自宅で学習する
「自分は休んでズルしている」と思ってしまう時は、自宅で学習すると良いでしょう。
みんなが勉強している時間、自分も自宅で勉強すれば、後ろめたい気持ちになる必要はありません。
身体がだるい時や、精神的にしんどい時は、無理せずにできる範囲で大丈夫です。
自分なりに自宅でできることに挑戦するだけでも、罪悪感は薄れていくことでしょう。
2-2.親と自分は別人格だと自覚する
親のことが気になってしまう時は、自分と親は別の人格だということを意識しましょう。
アドラー心理学に「課題の分離」というものがありますが、何でも自分のせいに感じてしまう時や、周りの人の気持ちを考えすぎてしまう時は、「課題の分離」を意識することが大切です。
課題の分離というのは、あなたが不登校なのに対して、親がどう考えるのかは親の責任だと認識することです。
子どもが不登校になった時、親がどう考えるのかは、その親によって大きく異なります。
「学校に行かないと将来困る!」といって不安に思う親もいれば、「別に学校なんて行かなくても大丈夫」と動じない親もいます。
これは、親自身がどう受け止めるのかという親自身の責任なのです。
普段の対人関係に関しても、同じことがいえます。
あなたが良かれと思って友だちに「元気?」とメールしたとします。
その時に、喜んでくれる子もいれば、たまたまイライラしていて返事を返してこない子もいることでしょう。
あなたが行った行動に対して、友だちがどう受け止めるかは、あなた自身がコントロールできるものではありません。
またその時その時の、色々な条件によっても相手の受け止め方は変わってきます。
そのため、相手がどう受けて止めているかは、あなたの責任ではないのです。
親を悲しませているかもしれないと自分を責めてしまう時は、課題の分離を意識しましょう。
2-3.親や先生の話を真に受けない
親や先生に「不登校のままだと将来困る」と言われたり、「学校に行ってないのにテレビなんか見て」と言われたりしたとしても、気にしないようにしましょう。
先生や親は、あなたに学校に行ってもらおうと、色々な角度から話をしてきているのだと思います。
あなたにとっては、「それは言われたくない」と思うこともあると思いますが、親や先生なりに試行錯誤しているのだと受け止めて、真に受けないようにしましょう。
大人に言われたことよりも、自分の気持ちを大切にしてくださいね。
2-4.学校だけが世界じゃないことを知る
学校以外で自分の居場所ができることで、気持ちが軽くなることがあります。
一人でずっと家にいると、色々なことを考えてしまい、どんどんネガティブになってしまいませんか?
塾や趣味のサークルでもいいし、SNSなどオンラインでの繋がりでもいいし、オンラインゲームのコミュニティでも構いません。
他の人と楽しく過ごせる時間が作れると、世界は学校だけじゃないことに気づくことができ、気持ちが楽になっていくことでしょう。
学校の外には大きな世界が広がっています。
学校に行ってなくても学べるものはたくさんあるので、学校に行ってないことを後ろめたく思わなくて大丈夫なんですよ。
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