小学生の我が子がいじめを受けているが、そもそも何が原因でいじめを受けているのか分からないと思っていませんか?

いじめには大きく分けて、いじめっ子個人の原因、集団心理による原因、そしていじめられる側の原因の3種類あります。これらそれぞれを深く理解することで、どのようにいじめを解決すれば良いのかという解決策も見つけることができるようになります。

1.小学生のいじめっ子個人の原因

まずはいじめを行う張本人の原因についてお伝えします。ほとんどの小学生のいじめの発端は、誰かがいじめを始めることが原因です。

ですから、そもそもなぜ、いじめを行うのかについてお伝えしていきます。

1-1.他人に対する嫉妬心が原因でのいじめ

小学生に限らずどの年代でもありますが、他人と比べることによって嫉妬心が起きるということは往々にして起こります。

大人の世界であれば、「〇〇さんは良い車に乗っている」や「〇〇さんの旦那さんは××会社の社長さんらしい」などという話はよくあることです。

子供の世界では、「〇〇君は足が速い」や「〇〇君は頭が良い」などという話が多いです。そして大抵の場合、嫉妬をする子供は足が遅かったり、〇〇君ほど頭が良くなかったりします。

必ずしもスポーツができたり、頭が良かったりする必要はありませんが、自分よりもできる人のことを見て、羨ましいと思ったり嫉妬したりするということが起こります。

これにより、いじめをする子供は自らと同じ立ち位置やレベルまで引きずり下ろそうとするために、いじめを行うのです。

1-2.言語能力不足が原因でのいじめ

小学生はまだきちんと自分の気持ちを言葉にすることができない年齢です。例えば、小学生は好きな人に、好きという気持ちを伝えることができず、ついちょっかいを出してしまうのです。この心理は、「好き」と直接は言えませんが、何かしら関わりたいという思いがあるということです。

このように、いじめられている本人はいじめだと捉えていても、実はいじめっ子はあなたのお子様のことが好きだと思っていたというケースも存在します。

2.小学生の集団によるいじめの原因

2-1.恐怖心が原因でいじめをする

いじめというものは基本的に、強い人が弱い人に行うというイメージがあります。しかし、すぐに暴力を振るったり、暴言を吐いたりする人から逃げたり、いじめのターゲットにされないようにするために行ういじめもあります。

例えば、頻繁に暴力を振るっていて、そのターゲットになりたくないとほとんどの子供が思うでしょう。そこで、クラスのほとんどの人がその人とは関わらないようにするために、無視を始めます。一緒に遊ばないことはもちろんのこと、グループ分けの時も基本的に一緒のグループにならないようにします。

このようにすることで、子供たちは暴力を振られる対象から逃れようとしているのです。ですから、必ずしも強い人が弱い人を虐めているのではなく、その逆もまた然りということなのです。

2-2.同調圧力が原因での小学生のいじめ

同調圧力は女の子に多いいじめの原因です。自分自身はあまりいじめをするほどではないと思っていたとしても、無視したり悪口を言ったりしていなければ、同じ考えを共有していない人として、いじめの対象となってしまいます。そこで、本心ではないにせよ、形だけでもいじめをしてしまう状況が起きてしまいます。

例えば、女子の仲良しグループがあり、その中の1人のことが嫌になってきたという話をしているとしましょう。他の2人は非常に同意していますが、あなたの娘様はあまり同意はできません。しかし、いつも仲良くしているグループから抜けるのは怖いので、上部だけ取り繕って同意してしまいます。

その後、グループの1人の子を仲間外れにしたり、悪口を言ったりするいじめが始まってしまいます。あなたの娘様はいじめをしたいとは思っていませんが、結果的にいじめに加担してしまっているのです。

このように不本意ながらいじめに加担してしまうという心理が集団いじめには存在するのです。

3.小学生のいじめられる側の原因

いじめというものは、必ずしもいじめる側に原因があることばかりではありません。いじめる側にもいじめるだけの理由というものがあるのです。いくつか代表的な原因や理由についてお伝えしていきます。

3-1.言葉遣いが原因でいじめられる

小学生は言語能力が不足しているということは先ほどお伝えした通りです。いじめる側の言語能力不足もありますが、いじめられる側にも原因があることがあります。

その代表的な一例に、イラッとさせる発言があります。大人の世界でも起こるため、子供の世界ではひんしゅくを買う発言が飛び交っています。

例えば、頭が良い子供に、あまり勉強が得意ではない子がいつもより高得点をテストで取れたと自慢したとしましょう。当然のことながら、勉強が得意ではない子供の点数は勉強ができる子供の点数よりは下ですが、十分頑張っています。

この時に、「いつもより高い点数取れてるね!」と褒めると良いのでしょうが、「あ、まだそれくらいの点数なんだね。もっと頑張って僕を超えてみてね」などと言ってしまうと癪に障ることでしょう。

頭の良い本人は気づいていないでしょうが、相手をイラッとさせる発言を気づかないうちにしてしまっているのです。このような発言が原因でいじめを受けてしまうというケースは非常に多いです。

3-2.自慢が多いことが原因でいじめられる

誰しも自慢をされることは嬉しくないでしょう。これは子供でも同じです。

特に子供の間だと、スポーツができたり勉強ができたりすることが一種のステータスとなっています。そのため、「50m走で〇〇秒だったけど、お前はまだまだ遅いね」などという発言をししまうと、自慢をしているだけでなく、相手を傷つけてしまいます。

ただ、本人が気づかないうちに自慢をしていたり、上記の例のように相手を馬鹿にしてしまっていることが多々あります。このような日頃の発言が原因で、いじめを受けてしまうということも多いです。

3-3.冗談に乗れないことが原因でいじめられる

これは非常に真面目なお子様に多い原因です。友達の発言が冗談なのか冗談ではないのかという区別が付かずに、冗談をいじめと捉えてしまったり、真面目に返答してしまったりすることがあります。

これにより、ノリが悪かったり、自分の悪口を言われていると錯覚してしまったりします。

私自身もこのように、何が冗談で、何が本音なのかという区別が付かずに、周りからノリの悪い人だと捉えられていた時期がありました。子供自身で解決策を見出すのは非常に難しいのですが、自らのテンションを上げて、いつもより少し面白いことを言おうと思うだけで、冗談の区別が付くようになったのです。

4.まとめ

今回お伝えしたように、小学生のいじめの原因としてはいじめる個人、集団の問題、そしていじめを受ける側の問題という3種類の原因があります。

現在、いじめを受けていてすぐに解決したいと考えているあなたにとって、今すぐ取り組むことができることは「いじめられる側の原因をなくす」ということでしょう。これに取り組んだからといって、明日からいじめがなくなるわけではありませんが、長期的に時間はかかりますが、必ずいじめの頻度や度合いは下がり、最終的にいじめはなくなることでしょう。

何が原因でいじめを受けているのか分からないという場合は、当サイトでお子様のサポートを行っていますので、ご相談いただけれたらと思います。詳しくはこちらをご覧ください。