最近、子供から「僕の口って臭い?」とよく聞かれるようになり、よくよく話を聞くと小学校の友達から「お前の口が臭い」と口臭が原因でいじめを受けていることが発覚。

筆者である私自身、頭皮が臭いと言われていたため、非常に似ているケースです。私自身は、色々な試行錯誤をして頭皮が臭いといういじめを受けなくなりました。その中で、どのようなものが効果的であったのかということを分析し、口臭によるいじめを解決するための方法をまとめました。

今回は、あなたが今すぐ実践することができる口臭によるいじめ解決のための対処法を3つお伝えします。

1.口臭が臭いといじめをする小学生の心理

1-1.友達からいじめられたくない

小学生の低学年の場合は、ただの悪ふざけで「お前の口、臭い」と言っているかもしれません。しかし、小学校高学年にもなれば、意図的に口臭を原因にしていじめをしている可能性が高いです。ではなぜそのようないじめをするのかというと、「自分がいじめられたくないから」なのです。

大抵、誰かに対していじめをしている間は自分はいじめられないことがほとんどです。「もしかするといじめられるかもしれない」という不安があると、先に手を出していじめをしてしまおうと考えてしまいます。しかし、暴力ではあまり自信がないという場合に、暴言でのいじめを行いだします。暴言は誰にでもできて、かつ、いじめっ子自身にあまり痛みがないため容易ないじめだと考えられています。

このように、暴力ではあまりいじめはできないけど、自分はいじめられたくないので、暴言(口臭が臭いということを理由に)で先に誰かをいじめてしまおうという考え方になります。

1-2.本当に口臭が臭くて嫌だからいじめる

一方で、本当にお子様の口が臭くて、それをやんわり注意する術を知らず、そのまま直接的に伝えてしまい、いじめにつながるケースもあります。

例えば太っている子供はよくいじめの対象にされてしまいます。その理由は、太っていると不潔に見えるからであったり、自分よりも弱そうに見えるからということが主な原因です。これと同じで、口臭が臭い場合も、周りから見て不潔に見えたり、臭いから生理的に関わりたくないというケースも多いです。

大人のようにスマートに「もう少し歯を磨くようにしてみたら?」などといったやんわりした伝え方を知らないため、「嫌なものは嫌」ということで、いじめにつながってしまうというケースは非常に多いです。

2.精神状態を安定させることが重要

2-1.口臭によるいじめは鬱を助長させる

口臭が臭いと言われてしまういじめを含め、どのようないじめでも、いじめを受けている限り「私はいじめられる運命なのだ」と思ってしまい、だんだんと自己肯定感が下がっていってしまいます。自己肯定感が下がるとどうなるかというと、「私はみんなから必要とされていない存在」だと思ってしまい、結果的に引きこもりや鬱の状態になってしまいます。

ですから、口臭によるいじめを解決させるためには何よりもまずは、精神状態を安定させることが重要です。私自身、口臭でのいじめではありませんが、頭の頭皮や髪の毛が臭いということでいじめを受けたことがあり、その当時どのような状況だったかということも踏まえながら、どのように精神状態を安定させるべきかについてお伝えします。

2-2.口臭は臭くないと伝えることで、精神状態を安定させる

口臭が臭いということでいじめを受けた時に、お子様が最も気にすることは「どれくらい自分の口が臭いのか」ということについてです。私自身、「頭、臭い〜」と言われた時に、どれくらい臭いのかということが気になって気になって仕方ありませんでした。

どれだけ気をつけて洗ってもいつも頭が臭いと言われるので、臭いには非常に敏感でしたし、今までで最も気を遣っていた時代でもあります。

それほど子供は自分の口の臭いに気を遣うので、基本的に口は臭くありません。ですからまずはお子様の努力を褒めた上で、「第三者として、お子様の口はいじめっ子が言うほど臭くはない」と言うことを伝えてあげてください。臭くないということが分かるだけで、お子様は非常にホッとするでしょう。

しかしこのようなことを言うためには、それだけ口臭が臭くない状態を保つ必要があります。そこで、どのようにして口臭を防ぐかと言うことについてお伝えしていきます。

3.口臭が臭いと言われないための方法

ここでは自分の口臭は臭くないんだと認識するために、そもそもの第一歩として、どのように口臭が無臭の状態を保つかについてお伝えします。

3-1.口内ケアをしっかり行う

口内ケアとは基本的に歯磨きと歯間ブラシ(フロス)があれば十分です。口臭が臭いのは食べカスが口の中に放置されることが主な原因です。ですから、食べカスが口の中に残らないようにすれば良い話なのです。

まずは食後に必ず歯磨きをするようにしましょう。小学生の場合は、給食の後に歯磨きセットを使って、歯磨きをする習慣が残っているところもありますので、その時間にもきちんと歯磨きをするようにお子様に伝えてあげてください。

また家では歯磨きが終わった後に必ず、歯間ブラシを使って、歯と歯の間を掃除してあげるようにしましょう。意外と歯と歯の間に食べ残しがあり、これが原因で口臭が臭くなるということもあります。

3-2.食べるものに気をつけることで口臭を防ぐ

口臭が臭いといじめられるのは学校に行く時だけでしょう。ですから、学校に行く前に朝ごはんでカレーや前日の夜ごはんの残りの餃子など臭いがきついものは避けるようにしましょう。

お昼の給食で臭いがきついものが出てきたときは仕方ありませんが、お弁当の場合は極力野菜中心の内容にすることで、臭いが強いものは避けることができます。

3-3.間食を避けることで口臭を無臭に

3時のおやつやジュースはお子様にとって天国のような時間でしょう。何時間あっても飽きない時間であることは重々承知です。ですが、おやつを食べた後にそのまま遊びに行ってしまったり、遊びの途中にジュースを飲んだりして、歯磨きを怠ってしまいがちです。

おやつをやめなさいとは言いませんが、ながら食べやながら飲みはやめて、お菓子を食べる時間をきちんと決めて、食べ終わったら歯を磨くことを習慣にしましょう。また遊びの途中での飲み物はジュースではなく、無臭のお茶やお水にすることで、体にも良いですし、口臭が臭いことの原因も防ぐことができます。

ここまで徹底的に口臭が臭くならないようにする対策をしたならば、お子様の口臭は全く気にならないと思います。あなた自身がお子様の口を匂って気にならないのであれば、問題ありません。お子様には口が臭くないことを伝えて自信を持ってもらっている状況です。ここからどのように対処していけば良いかについてお伝えしていきます。

4.口臭が臭いといういじめに立ち向かう

4-1.口臭が臭いことで落ち込まないようにする

そもそも、口臭が臭いといういじめをする子供にとって、いじめの相手が落ち込むほど嬉しいことはありません。いじめを解決するためには基本的に相手が嬉しくないことをするだけの話です。

今回の場合は、「お前の口、くさ〜」と言われても何食わぬ顔をすることが効果的でしょう。何故ならば、お子様は自身の口は全く臭くないことをあなたによって証明できているため、臭くないことは十も承知です。ですから、臭くないことに自信を持って、落ち込まないようにすることが大切です。

これは、あなたが常日頃から、お子様のことを褒めたり、「こんなので臭いって言ってるなんてよくわからないね」などとお子様を肯定してあげ続けることで、このようなスタンスを実現できます。

4-2.口臭が臭くないことに自信を持って反論する

大抵の場合、いじめっ子は「お前の口、くさ〜」という一言しかいじめのための言葉を持ち合わせていません。しかし、いじめられる子供はどのように反論して良いか分からず、「え、本当?臭いかな」と落ち込んでしまいます。実際に私も同じような経験を頭皮が臭いと言われた時に経験しています。しかし、次のように反論や反応すると次第にいじめっ子も飽きてきて、いじめをしなくなってきました。

  • 別に臭くないよ?毎日フロスも歯磨きもしてるし、そんなに臭い?
  • どうやったら臭くならないか教えてよ(おそらくいじめっ子の習慣を伝えてきますので、「それ全部やってるよ」と返します)
  • 「はいはい、わかりました」

これらのポイントは、口臭対策は全てやっていて、これ以上できることもないし、いじめっ子よりも完璧に仕上げていることを強調することで、いじめっ子が「今度は自分の臭いをいじめてくるのではないか?」という恐怖感に襲われることです。あなたのお子様がきちんと徹底的な対策をすることが、いじめ解決につながるようになるのです。

5.まとめ

小学生の友達間で起こる口臭が臭いといういじめは、自己肯定感を下げて不登校や引きこもりを助長しかねない非常に悪質な行為です。しかし、まずはお子様の成人状態を安定させてあげて、その上で口臭対策を徹底的に行い、口臭は無臭であるという自信を持っていじめっ子に対峙することで、いじめ解決につながります。

これらを1週間だけでも良いので継続していただければ、きっと今の状況がより良くなりますので、まずは継続してみてください。