子供が学校で、悪口を言われたり、暴力を振るわれたりしているのではないでしょうか?
どのように解決すれば良いか分からず途方に暮れていることと思います。
どう考えてもいじめっ子が悪くて、あなたは何もできないと考えていることでしょう。
しかし、どれだけ相手が悪くても、あなたの子供のいじめを解決する方法はあります!これまでに数多くの方がこの方法を使って解決してきました。
今回は、どんないじめでも確実に解決する方法をご紹介します。
このページの目次
1.どんないじめでも解決する画期的な方法とは?
そもそもまず、いじめを解決するためには、解決策を考える必要があります。この解決策を考えれず、子供がいじめを受けても泣き寝入りしてしまう人が多いのが現状です。
ですからまずあなたには、解決策を考えてもらうことから始めていただきます。
方法としては、現状をきちんと把握し、いじめが解決した理想の状態を考えます。その上で、現状から理想状態に移行するためには具体的にどのような行動する必要があるのかについて考えます。
それでは、それぞれのステップについて詳しく説明していきます。
1-1.いじめ解決のためには現状を理解する
いじめの解決策を考えるためには、あなたの子供が置かれている状況を的確に把握する必要があります。当サイトにご相談いただく親御様のほとんどは、ご自身でもきちんといじめの現状を把握できていないことがほとんどです。
ですからまずは、次のような観点から現状を整理してみてください。
- 誰が誰に対していじめをしているのか
- 学校の対応はどのようなものなのか?
- あなたは実際に解決のためにどのような行動をしているのか?
このようなことを考えていくと、自然と現状がどのような状況なのかを把握できるようになります。
1-2.いじめが解決した後の理想状態を考える
この段階で、現状がどのようなものなのかはきちんと客観的に捉えることができています。次に、「いじめが解決した!」と思える状態はどのようなものなのかについて考えます。
私の体験で言えば、部活内で殴られたり叩かれたりしていたので、「部活のメンバー全員が仲良くチームを組んだり、練習したりして、いつ叩かれるかなど怯えずに部活に通えること」が理想状態と言えるでしょう。
この理想像については、親御様であるあなただけではなく、お子様の意見もきちんと聞いてあげるようにしましょう。子供には子供の世界があり、大人が外から見ただけでは理解できない掟などもあります。
ですから、「いじめが解決したらどんな生活が送れるのかな?」などと聞いて、一緒に理想像を具体的にしていきましょう。
1-3.実際にいじめ解決策を考えます
ここまでで、現状といじめが解決した先の未来が具体的に見えるようになっています。
そこでようやく、いじめの解決策を考えるステップに移ります。具体的には、現状をいじめ解決後の理想の未来にするにはどのように行動するか?ということを考えます。
行動の例としてこのようなことが挙げられます。
(現状)何も発言しない暗い生徒だと見られて、先生から無視されるいじめを受けている
↓
(理想)挨拶や発表をする時にきちんと反応をもらえるようになりたい
↓
(解決策)積極的で明るい子供になるために、実際に友達と放課後に遊んだり、自ら先生に挨拶したりする
この事例は実際にあったいじめの事例で、この後、非常に積極的なアクティブな子供になり、先生は驚愕し、無視されることは一切なくなりました。
それだけではなく、クラスの中でも「面白い子」というレッテルが貼られ、一躍人気者になったのです。
解決策については様々な方法がありますので、この後詳しく説明していきます。
2.いじめ解決策は2種類ある
いじめの具体的な解決策をお伝えする前に、そもそもいじめには2種類の解決策があるということをお伝えします。
1つは「短期的な解決策」、もう一方は「長期的な解決策」です。それぞれの特徴についてお伝えしていきます。
2-1.短期的ないじめ解決策とは
短期的ないじめ解決策とは、語弊を恐れずに言えば「その場しのぎの解決策」と言えるでしょう。
よくある例で言うと、担任の先生がいじめっ子に対して、「なんでいじめたの?謝りなさい!」と言っていじめっ子に謝らせる行為です。
このケースは現在の日本の学校教育ではよくある話です。一見すると、いじめっ子が謝ったのでいじめ解決したように見えますが、実はそうではありません。いじめがさらにエスカレートするケースもあれば、そのいじめは終わっても別の人からいじめを受けたりするのです。
いじめを受ける原因の根本的な解決をせず、通り一遍の上部だけの解決をしようとすると、目の前のいじめは解決しますが、長期的に見るといじめが再発するのです。
このように、目の前のいじめを単略的に解決しようとする解決策が「短期的な解決策」なのです。
2-2.長期的ないじめ解決策とは?
一方で、長期的ないじめ解決策とは目の前のいじめはもちろんのこと、今後においてもいじめを受けないようにするための解決策です。
もちろん短期的ないじめ解決策のように、目に見えてすぐに効果が出ることは稀です。しかし、いじめのターゲットにならない方法を身につければ、現在のいじめはもちろん、今後もいじめのターゲットにされると言うことはなくなる事は明白です。
長期的ないじめ解決策とは具体的に言うと、次のようなものです。
- いじめを受けた時に言い返す力を持つ
- いじめられても無視して反応しないようにする
- より多くの友達を持って、いじめっ子にいじめる隙を作らせない
簡単に言えば、このような行動や力、環境を持つことで、目の前のいじめはもちろんなくなりますし、今後もいじめが再発するという恐れはなくなります。
当サイトでは短期的な解決策ではなく、長期的な解決策を元に、あなたの子供のいじめが解決できるように提案しています。
ですから、これからお伝えする事は必ずしも明日結果が明白に出るわけではないことをご理解ください。しかし、続ければ続けるだけ、必ず結果は出ます。必ずいじめは解決します。
そう信じて、私たちと一緒にいじめ解決に挑んでいきましょう。
3.いじめっ子を無視していじめ解決
3-1.なぜ無視するといじめが解決するのか?
ほとんどのいじめについては、無視するもしくは次に説明するいじめられた時に言い返すという力を持てば解決します。それほどに大きなパワーを持つ方法なのです。
実際によくあるいじめの一例として、「お前、死ね。バーカ!」と言われると言う事例があります。小学生のお子様によくあるケースです。
なぜこのようないじめをするのかというと、いじめっ子の承認欲求を満たすためです。もっと簡単に言うと、いじめっ子にかまってほしいので、このような発言をするのです。そして、あなたの子供の反応や発言を見て、自らの言葉に力があることを認識して満足するのです。
もし仮にあなたの子供が先程のような暴言を言われても何も反応せずスルーしたとします。すると反応がないためさらに酷いことを言ってくることでしょう。それさえも無視されると、もっと簡単に反応してくれる別の人をターゲットにそのような発言をするようになります。
別の人にターゲットを移すと言う点で、それで良いのか?と思うかもしれませんが、致し方ありません。承認欲求が満たされていない子供は、誰かにそのような発言をしなくてはならない環境に置かれているのです。
まずは、あなたの子供がいじめのターゲットから外れることを目標にするのであれば、このようなこともあり得るのです。
3-2.どのように無視していじめ解決するのか?
私自身、いじめを受けていた身からすると、無視するという事は非常に勇気のいる事です。無視するとより酷いいじめに遭う可能性が否定できないからです。
しかし、ここまで読んだあなたは親として、いじめを無視してほしいと思う事でしょう。そこで、お子様と一緒にいじめを無視するとどうなるのか?ということを具体的に考えてください。
不安要素が少しでもあると、なかなか行動に移せないのです。不安要素をひとつひとつ洗い出し、紙に書き、それぞれどのように対処すれば良いのか?ということを考えることで、「これならいける!」という確信に変わります。
私の事例で少しお話ししましょう。
不安要素
叩かれた時に「痛い」など言わずに無視するとさらに叩かれるのではないか?
解決方法
少しのちょっかいを出された時点では無視する。しかし、本当に痛かったり、これ以上エスカレートすると危険だと感じた時には「やめろよ!」と言い返す
このように考えることで、どこまで無視を続けるのか、そしてどの時点で諦めるべきなのかということが明確になります。
決して、四六時中無視しなさいと言っているわけではありません。できる範囲で無視することが大切だということです。
これを繰り返していくことで、無視できる範囲が広がったり、その前にいじめっ子側がいじめを止めることも大いに考えられます。
まずは、不安要素を書き出して、ひとつひとつ対応策を考えていくことから始めていきましょう。
4.言い返す力を持っていじめ解決
4-1.言い返す力はとても有効ないじめ解決方法
2つ目の解決策として、いじめを受けた際に言い返す力があります。
いじめられやすい子供は、「やめて!」と言い返せないケースが多々あります。全てが全てとは言いませんが、幼い頃、自分の主張をして相手を傷つけてしまったり、悲しませたりしてしまった経験があり、あまり自己主張をしないように自制しているという事情があります。
しかし、いじめを受けて「やめて!」と言えなければ、反抗してこない都合の良い人扱いをされてしまい、さらにいじめを受けてしまうようになります。
また、今後将来においても、いじめとまで言わなくとも、いじめの発端となりうる行動をされた際に、適切に自己主張ができなければ、そのままいじめの領域まで入ってしまうことも多々あります。
このような理由から、自己主張ができるようになっておく必要があります。
4-2.言い返せる子供にするためには?
いじめを受けている子供からすると、そもそもいじめられた時に反抗する言葉として、何を言えば良いか分からないという実情があります。
闇雲に「いじめられたら言い返しなさいよ」と子供に伝えても意味がありません。どのような時にどう切り返せば良いのかということを、子供自身が事前にしっかりと理解しておく必要があります。
例えば、私が受けていたいじめの場合、次のように事前に考えておきます。
追いかけられて頭を叩かれた
「は?何やってんの?やめろよ!」と言い返す
このような一問一答集を何個も事前に考えておくだけで、同じシーンになった際に言い返す文句がスッと出てくるようになります。
ここで重要なことは、普段からどのようないじめを受ける傾向にあるかということです。この記事の冒頭に、あなたの子供のいじめの現状を客観的に理解するワークをしました。
その時の答えを思い出したり、もう一度考え直したりして、この方法を使ってみてください。
5.友達を作っていじめ解決
5-1.友達を作ることがなぜいじめ解決に繋がるのか?
いじめを受けやすい子供の特徴に、周りに頼れる人が少ないというものがあります。周りの人がいじめを止めてくれなければ、そのままいじめがエスカレートする事は容易に想像がつく事でしょう。
しかし、周りに友達が多ければ、「いじめるなよ!」と周りの友達が注意してくれるようになります。私も中学生時代、いじめっ子とは別で、野球部の友達が多く、部活以外でいじめっ子がいじめようとすると、「何やってるの!やめてあげろよ!」とよく注意してくれたものです。
このように、友達の数が多ければいじめっ子は弱い立場になる傾向があります。
ですからまずは、信頼できる友達を作ることが重要です。
5-2.信頼できる友達をどのように作っていくのか?
友達の作り方は千差万別です。私には私のやり方、あなたにはあなたのやり方があります。
そこで私たちはお子様に、「小さい頃、友達ってどうやって作っていたの?」や「仲の良い友達って何がきっかけでできたの?」という質問をします。大抵のお子様は、一緒に遊ぼうと誘ったからや、図書館によく行ってたから、席が隣だったからなどと答えてくれます。
友達の作り方はそういう単純なものなのです。今は視野が狭まっていますが、幼い頃を思い出して、似た方法で今からでも友達を作る事はできるのです。
今だったらどうやって友達を作るかな?という質問をお子様にしてみてください。そして一緒に方法を考えてみるときっと、思いのほか色々なアイディアが思いつく事でしょう。
このようにして、まずは味方である友達を作るということを始めていきましょう。
6.親が味方になっていじめ解決
6-1.いじめ解決になぜ親が必須なのか?
子供にとって、学校は苦痛の場所でしかありません。しかしその中でもいじめに耐えれるのは、家族という存在と家という安心できる場所があるからです。
安心できる居場所があるからこそ、今までお伝えして来たような大胆ないじめ解決のための行動に出れるのです。もし学校にも家にも安心できる居場所がなければ、四六時中不安ばかりで、本来であれば上手くいくはずのいじめ解決策でさえも上手くいかなくなってしまいます。
ですから、大前提として家族であり、親であるあなたは、子供が安心できる居場所を作ることに努めていただく必要があります。
6-2.子供が安心できる居場所を作るためには?
それでは、子供が安心できる居場所を作るにはどうすれば良いのでしょうか?この話を聞いているあなたはおそらく、「ウチはしっかりと子供をサポートできているから、こんなことを聞く必要はない」とたかを括っているかもしれません。
しかし、本当に子供にとって安心できる居場所となっているのでしょうか?
安心できる居場所とは、何も干渉されず、親から子供の行動を認めてもらえて、もっと頑張ろう!と思うことができる場所のことです。
例えば、こんな発言をしていませんか?
- テストで良い点数取れるように頑張ってね!
- いじめられたら「嫌だ!」ってちゃんと言うのよ!
もし仮にあなたがこのような発言をしているのであれば、子供にとって居心地の良い安心できる場所を作れているとは言えないでしょう。
これらは「現状がダメだから、もっと良い状況を作りなさい」と現状の子供のことを否定しているのです。これでは、子供も自信を失い、「どうせいじめ解決の行動をしてもダメなんでしょ」と考えてしまうようになります。
ですから、「今の状況も良いけど、もっとより良い状況を一緒に作ろうね!」と言う考え方の元、このように伝えてみるようにしましょう。
- これだけ勉強したし、テストで良い点数取れると思うよ!
- もしいじめられたら、一緒に考えた「あの言い返すセリフ」使ってみてよ〜
このように、一緒に頑張ってきたし、これだけやったんだから大丈夫だよ!ということを暗に伝えることが大切なのです。これが子供にとって居心地の良い場所となっていくのです。
7.まとめ
いじめというものは、人間社会の中からなくなるものではありません。その中で、いかに「いじめのターゲットから外れるか」ということがポイントになります。
今回は、いじめを受けている現状といじめられなくなった未来像を考え、どのようにすればいじめられない状況を作ることができるのか?ということを様々な解決策を紹介しながらお伝えしてきました。
一度行動すれば、いじめはすぐに解決するというほど簡単なものではありません。しかし、何度も実践し、振り返り、改善しまた実践することを繰り返すことで、最終的にきちんといじめのターゲットから外れ、いじめられない状況を作ることができます。
まずはやってみるということから始めていただければと思います。あなたの子供が、いじめのターゲットから外れることを心から願っています。一緒に頑張っていきましょう!