あなたの子供がLINE上でいじめに遭っていて、どのように対処すれば良いのか悩んでいることと思います。
LINEはあなたの目に見えないからこそ、あなたが把握しきれていない部分もあるのが実情です。

今回は、一般的なLINEいじめの実例と、それぞれの対処法についてお伝えしています。

この記事を読めば明日から何をすれば良いかが明確になり、今後、一切LINEのいじめを受けることはなくなるでしょう。今回お伝えすることを徹底すればそれほどに効果的な方法をいくつかご紹介しています。

1.LINE上でのいじめの事例

1-1.グループLINEから外される

クラスや部活のグループLINEとは別に、あなたのお子様が入っていない裏グループを作られるという事はよく起こります。そして、裏グループで遊びに行く計画を立てたり、会話をしたりします。

そしてあなたのお子様のいる前で、裏グループで話した話題をわざわざ話すという非常に陰湿ないじめをすることもあります。このようなあからさまな話でなくても、裏グループのメンバーで遊んだ写真を、あなたのお子様がいる本グループで写真を流して「楽しかった!」というコメントをするというケースもあります。

このような裏グループは大きなクラスLINEのグループ以外などでも、仲良しグループ5人組みのグループなどでも普通に行われています。

1-2.勝手にLINEグループを退会させられるいじめ

先ほどもお伝えした通り、子供の世界に様々なLINEグループが存在しています。部活のグループにそれぞれ男女別のグループ、いつもの仲良しグループ、にクラスLINE。これだけあれば、グループの数だけで言えば、10や20では収まりません。50を超えることも珍しくありません。

そのような状況の中で、いつも話しているグループLINEからいつの間にか全員が退会して、グループに残ったのは子供1人だけという状況や、反対に強制的にグループから退会させられるということも起こります。

そして、先程の事例のように裏で別のグループが作られるということはよくある話です。

1-3.LINEのトークで暴言を吐かれるいじめ

グループLINEでも個別のLINEでもどちらでも次のような暴言を吐かれることが多いです。

  • お前なんか消え失せろ
  • なんで学校に来るん?明日休めば?
  • 既読無視すんなや!

これらの暴言を受けた後に学校に行く事は非常に精神的に重いですし、学校に行ってから相手にどのような仕打ちを受けるのか怖くてたまりません。このようなケースだと、LINEでのいじめと学校での物理的ないじめが複合的に組み合わさっていると言えます。

1-4.LINE上での発言を無視されるいじめ

グループLINEでは常に様々なやりとりがされています。その中で、あなたの子供が「これ、面白くない?笑」と何かの画像を送信したとしましょう。

いつもであれば「それ、超ウケるんだけどー」などと返信が来るはずなのに、誰も返信をしてくれないというケースがあります。それにも関わらず、他の子が発言をするとその1分後には誰かが返信をしているという状況なのです。

明らかに子供の発言だけを無視している行為なので、いじめと捉えておかしくないでしょう。

このように、暴言を吐かれることばかりがいじめなのではなく、故意的な無視もいじめに入っていますし、このようなことは日常茶飯事です。

2.LINEいじめはオフラインでのいじめにも繋がる

2-1.LINEでのいじめは子供の自信を喪失させる

LINE上でのいじめであれば、LINEのいじめを解決すれば一件落着という風に考える親御様が多く見受けられます。しかし残念なことに、LINEでのいじめはそう簡単に解決するものではありません。

相手の顔が見えない状況で、なんでも顔色を伺わずに発言できるというLINEの特性上、通常のオフラインのいじめよりもLINEいじめは過激な内容になる傾向にあります。そしてその結果、子供は従来のオフラインのいじめ以上に精神的苦痛を味わうことになるのです。

ですから、LINEいじめの前提として、オフラインのいじめ以上に子供はストレスを抱えているということを理解しておいてください。

2-2.LINEいじめはオフラインでのいじめに繋がることが多い

LINEいじめは基本的に顔を知っている相手に対して行われることが多いいじめです。今までの事例でもそうでしたが、クラスLINEや部活のLINEグループなどが主ないじめの場所となっています。

このように考えると、LINEでいじめを受けていてオフラインの学校では何気なく普通に接することができるかと言えば、答えは”NO”でしょう。LINEでいじめをしている/受けているという認識がある以上、学校ではなかなか話しかけにくかったり、話しかけなかったりすることは容易に想像がつきます。

そしてその結果、LINEいじめはオフラインの学校での従来のいじめにまで発展します。

2-3.発端がLINEいじめの場合、従来よりもいじめの規模が大きい

先ほど、LINE上でのいじめがオフラインにつながることはお伝えしました。さらに面倒なことに、LINEいじめの場合は従来のオフラインのいじめに比べて拡散性が大きく違います。

LINEの場合は1つのグループでの悪口が他のグループにも拡散し、元々は4人グループでのいじめだったにも関わらず、いつの間にかクラス全員が悪口を言っているという状況も珍しくありません。

ということは、LINE上でのいじめでクラス全員が加担している場合、そのままオフラインのいじめに移行すると、クラス全員からいじめを受けることになってしまうのです。

同じ悪口を言うといういじめでもLINEいじめかそうでないかでこれほどまでに差が広がるのです。だからこそ、LINEでいじめを受けている場合は早急に手を打つ必要があるのです。

3.LINEいじめを受けた時の解決策は?

LINEのいじめは次の3つの対応方法を取ることで基本的に解決します。これらは全て、相手と距離を取るという戦略です。LINEで常にいじめ加害者と話をすることが原因でいじめを受けるのですから、そもそもの原因を取り除いてしまうことが大事です。

しかしながら、現代においてLINEは非常に重要なツールですので、適宜タイミングや内容を調整しながら実践してみてください。

3-1.時間をおいて返信する

暴言をわざわざ吐いてくる相手にまともにリアルタイムに関わってはいけません。基本的にケンカと同じで、相手の脳みそがヒートアップしている時にこちらが応戦するのは賢明とは言えません。

そこで、相手から何か言われた際にはすぐに既読にするのではなく、1時間ほど時間をおいてから返信をしてみてください。このようにすることで、相手が冷静になった状態で返信を受けることができるため、従来のようなひどい内容になりにくいです。

また、時間の空け方も最初は30分でも良いですが、徐々に1時間、2時間という風に空けていき、最終的には「そもそもやり取りをするのが面倒くさい」と思われるようになるとあなたの勝ちです。

3-2.LINEに反応しない

基本的にいじめ加害者と距離を取ることがLINEいじめ解決において重要です。ですから、グループLINEで悪口を書かれている場合は、グループに既読をつけずに放置をするという方法が最適です。

一方で、個人のLINEできている場合は、未読の状態で放置をするもしくは既読だけつけて返信をしないというやり方が良いでしょう。しかしながら、返信をしなければ、さらに「既読無視するな!」などと言われそうという不安もあります。ですからこの場合は、先ほどお伝えした時間をおいて返信をするという形で実践をしてみてください。

3-3.グループから抜ける

私自身、中学生の頃は全国規模のグループに入ることができる最大人数である999人のLINEグループにいたこともありました。このグループではいじめはありませんでしたが、周りの友達の間ではいじめがあるという話もよく聞いていました。

仮にあなたのお子様がこのような全国規模であまり面識のない人が多いグループの場合は、潔くグループから退会してしまうというのも手です。もちろん、そのグループでの会話を楽しんでいるのであれば良いですが、楽しむことができないにも関わらず、そのグループに居続ける必要もありません。

これは学校のクラスや部活など面識のある場合だと難しいですが、面識がないからこそできることでもあります。

3-4.新しい友達を作ってLINEいじめに関わらない

最後にお伝えするこの方法は本質的な解決策となります。今までは、いかにしてすでに作った友達と仲良く距離を保っていくかという観点で解決策をお伝えしました。

しかし、それでは解決できないという場合は、思い切って今の友達との縁を切ってしまうという方法もあります。

大抵の場合、仲が良い友達グループが1つあり、そのグループからいじめを受けてしまい、他に行き場所がないためそのままグループに固執してしまう傾向があります。

そこで視野を広げるために、新たに他のクラスの友達を作ったり、外部のスポーツクラブで友達を作るなどして、今まで付き合ってきた友達グループに固執しない環境を作るということもひとつの手です。

4.まとめ

このようにLINEいじめは従来のオフラインのいじめ以上にいじめの規模が大きくなり、複雑になる傾向があります。

しかし、LINEいじめに冷静に向き合い、適切な対処を行うことで、いじめを解決することができます。具体的には下にあるような方法で解決していくことができます。

ポイント

  • 時間をおいて返信する
  • LINEに反応しない
  • LINEグループから退会する
  • 新たに友達を作る

この4つの中からまずはできることから始めてみましょう。1ヶ月後には LINEいじめの解決への道筋がはっきり見えていることでしょう。