参観日に子供の机を見たら、落書きがされていた。

友達のお母さんから〇〇君の机に落書きがされていたよと教えてもらった。

など様々な方法で子供の机に落書きがされていたと知ることでしょう。本人は特に問題ないよと言っていても、あなたとしては心配になります。子供の机に落書きがされていると分かった時、どのような対応を取れば良いかについて3つお伝えしていきます。

1.机に落書きをされるいじめとは?

私が小学生だった頃、机に落書きをされたことはありました。当サイトに相談してくださる方の中でも落書きをされていて心配だということで、ご相談いただくケースも数多くあります。

私自身の体験や、よくあるご相談内容を元に、実際にどのような内容のいじめがあるのかについてお伝えします。

机に落書きをされるいじめの9割は次のような言葉を机に書かれています。

  • クソ
  • バカ
  • 死ね

特に3つ目の「死ね」という言葉は「死」という感じを習う小学3年生に多い現象です。小学生そのものは落書きが大好きで、机に計算式を書いたり、落書きをしたりするというのはよくある話です。小学校の先生もその度に注意するのも大変という話もよく耳にしますが、それほど机への落書きというのは日常茶飯事なのです。

その一環として、冗談半分でこのような落書きをしていることも多いのですが、中にはいじめをしようと思って本気で書いている場合もあります。

2.机への落書きはいじめなのか、冗談なのか

先ほどお伝えした通り、机への落書きは冗談半分で書くことが多い小学生。確かに書いている内容は酷いですが、本当にいじめなのかという点は非常に判断が難しいです。

ここでは、どのようにいじめと冗談を見分けるのかについてお伝えします。

2-1.机への落書きがいじめの場合

机への落書きがいじめの場合は、机への落書き以外にもいじめを受けています。例えば、地方の学校であれば、学校帰りに田んぼに突き落とされて、泥まみれになったり、ランドセルに土や動物の死骸、さらにはランドセルを殴られたりします。

これらは全ていじめに該当しますので、机の落書き以外にも上記のような内容のいじめを受けている場合は、机への落書きもいじめだと考えて良いでしょう。

2-2.机への落書きがいじめではなく冗談の場合

机への落書きがいじめではなく、単なる冗談の場合は、先ほどお伝えした内容とは真反対の状況です。友達と仲良く遊ぶことができていて、特に目立ったいじめの兆候もないという場合です。

この場合は、一人の良き友達として冗談半分で、机を自由帳のように扱い、落書きをしているだけです。特に問題はないと考えて良いですが、必ずしもあなたがいじめを見つけることはできないため、お子様の様子を注意深く観察しておく必要があります。

そのためにはまず、あなたが日頃からお子様と学校や友達の話を聞くようにしましょう。実際に、親御様とお子様の会話を始めて、信頼関係を作ることでいじめがなくなるというケースもよくありますので、まずはお子様と会話をすることに重点をおいてください。

3.机に落書きをされるいじめに対する対処法について

3-1.机の落書きに対してポジティブになる

机に落書きをする犯人、いわゆるいじめっ子は、落書きをする相手の反応を見て楽しんでいます。例えば嫌がる顔をしたり、必死に落書きを消したりする姿が好きなのです。自分のいたずらが効果的だと思える反応をすることが、いじめっ子の喜びにつながるのです。

それであれば、落書きを嫌がるそぶりを見せず、むしろ笑いに変えてしまえば良いと考えてみましょう。小学生は単純です。

「死ね」と書かれたな言葉に対して、吹き出しと棒人間をつけて、漫画風に「殺されちゃった」などと付け加えておけば、次の休み時間にはクラスの話題になります。

これは私が小学生の頃、友達がやっていた手法ですが、クラス中で話題になり、「死ね」と書いた張本人はあまり面白くなかったようで、すぐに次第に書くのをやめて行きました。

このように、吹き出しをつけて面白おかしく反撃することで、机への落書きはすぐに落ち着くようになります。

3-2.机に落書きされたことを無視する

先ほど少しお話ししましたが、机への落書きに対して何かしらの反応をするからこそ、いじめっ子は満足感を得るのです。それであれば、最初から何も反応をしないという対応を取れば良いのです。

机の上に「死ね」と書かれているのを認識しても何も触らない。反応しない。何もないかのように授業を受ける。

これをするだけで、いじめっ子は「なぜ自分が机に落書きをしているのだろうか?」と自分自身の行動がバカバカしく思えてきて、机に落書きをしなくなります。

さらに言うと、すでに落書きがあるところにさらに落書きをしようとは思わないのです。なぜならば、1つ落書きを増やしたところで気づいてもらえないからです。気づいてもらうことこそが最大の楽しみであるにも関わらず、それができないような真似はしません。

ですから、まずは何も反応しない、気づいても気づいていないふりをするということを実践してみてください。

3-3.落書きについて先生に相談する

いじめを受けた場合は基本的に先生に相談することが一番早い解決策でしょう(先生が真摯に対応してくださる場合)小学生ですので、言われたことはきちんと守ります。

担任の先生に連絡帳などで「お話がありますので、お電話いただけますでしょうか?」などと事前に伝えた上で、電話などでお子様が落書きをされていることについて相談しましょう。

先生がクラスのことを一番よく分かっていますので、お子様がクラスでどのような存在なのか、いじめっ子がどのような性格なのか、どのようにすれば落書きをしなくなるのかなどについてお話いただけることでしょう。

また、先生が「机に落書きをしてはダメだよ」ということをきちんと伝えれば、落書きは無くなります。この方法が一番簡単に早く落書きをやめさせる方法です。

4.まとめ

小学生の場合は、物事の善悪がまだついていない年齢です。机に落書きをして良いかどうかは注意されて初めて分かります。

また、机への落書きは必ずしもいじめではなく、ただの冗談、遊び半分という可能性も大いにあります。ですからまずは、お子様の状況をよく見てあげることが大切です。そして必要に応じて、あなたが先生に相談をしたり、お子様にいじめをやめさせる手段について伝えたりするのが良いでしょう。